第23話 断ち切りの影?
学校に着いた。
「白峰さん、校門は閉まってますけど、どうするんですか」「校門を登って入るか」
白峰さんは真面目にそう言った。
「そうですね」
天城さんも普段と同じ感じで言った。
「ちょっと待ってください。勝手に入ったら不法侵入ですよ」「大丈夫だ、問題ない」
そう言いながら校門を登り始めた。
天城さんも白峰さんに続いて登り始めた。
『我の契約妖怪風爪鷹よ我の元へ現れよ』
神代さんは風爪鷹を召喚した。
「私は風爪鷹に、捕まって校門を超えます」
そう言って風爪鷹に捕まって校内に入った。
白峰さんも天城さんも校内に入り「九条も早く来い」
そう言って来た。
俺は渋々校門を登り、校内へ入った。
「えーと、これが校舎であっちには体育館、室内プール、グラウンド、テニスコートがあります」「そうか、じゃあ、とりあえず、校舎内へ入るか」
白峰さんはそう言いながら昇降口へ歩き始めた。
「白峰さん。私の風爪鷹は一応上空から監視させておきますね」「あぁ、頼む」
校内へ入ると、校舎は昼と違い暗く、不気味な雰囲気だった。
「明かりが必要ですね」
神代さんがそう言うと『我の契約妖怪焔尾狐よ我の元へ現れよ』
「焔尾狐、尻尾に炎を灯して明るくして、あと、九条くん、夜猫は夜に強くて、視力も夜の方がいいの。だから一応、召喚しといてくれる」
俺は頷き『我の契約妖怪夜猫よ我の元へ現れよ』
「夜猫、妖怪が出るかもしれないから、警戒しておいて」
そして、俺らは校内を回った。
校内を歩く俺たちの足音は誰もいない校内に響いた。
校内を歩いていると、チョークが落ちる音がした。
その瞬間、地震が起こった。
「九条、それ以外進むな」
天城さんがそう叫んだ瞬間、俺は正気を取り戻した。
「九条、下がってろ。卑怯な奴だ。若い芽を狙うなんて。白峰さん」
「あぁ、討伐する。天城、俺が援護するから攻撃しろ、神代、九条を見ておいてくれ」
そして、天城さんは『影』能力を発動し、直接攻撃を仕掛け、
白峰さんは『結』の能力を発動し、天城さんを援護した。
白峰さんの援護もあり、すぐに天城は妖怪に致命打を与えた。
その速さ俺には到底視認できなかった。
天城さんは札を貼り
『影は影へ、闇は闇へ。契りは成り、封は閉じた。妖怪よ、静かに眠れ』
そう言った。
そうすると床にチョークの粉が散らかった。
「九条、大丈夫か?」
天城さんにそう聞かれた。
「大丈夫です。地震が起きた夢みたいなものは見ましたけど」
『それは、学影の精神攻撃だな。九条、中学時代に同じようなことなかったか?』
白峰さんにそう聞かれた。
「そういえば、中一の頃に起こった、わりかし大きかった地震に似てるような」
「やっぱりな。まぁ、いい、討伐したし、撤退するぞ」
俺たちは階段へ向かって歩き出した。
昇降口に着いた時、白峰さんが、突然、足を止めた。
「まだ、何かいるな」
その瞬間、
「貴様らは東方の柱だな。まだ、壱柱はいないみたいだが、戦うのを楽しみにしている」
「天城さん、この声って」
「あぁ、断ち切りの声だ」
天城さんがそう言うと、白峰さんは周りも見渡し
「断ち切り、どこにいる?出てこい」
そう言ったが、断ち切りは現れなかった。
「神代、風爪鷹の反応は?」
「声がする前も後も何も」
「となると、呪いか何かの一種か。とりあえず、屋敷に戻るぞ、今回のことは俺が鎮妖連に報告しておく」
白峰さんがそう言うと
「こうなると、壱柱にも早く合流してもらわないとですね」
天城さんがそう言った。
「そうだな、天城、ただ、まずいのは、柱を把握されていると言うこと、こんな事、今まではなかった」
その日は屋敷に帰って寝た。
第23話完




