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第8話 推しを膝枕する、なんてご褒美??

「と、まぁお前さんの面倒を見るように頼まれてな。主に体の呪い関連だけど」


 事の経緯を話し終え、紅茶を飲み始めるエヴィリオン・ヴィクトール。エヴィリオン・ヴィクトールはヴィクトール学園の初代学園長で今なお、現役。

 年齢は八百歳を超えている超高齢者。


(年齢の事を話題に出したり、エヴィリオン・ヴィクトールの年齢の話になると好感度次第で即打首バッドエンドへ直行するのでメモしておこう!!)



 お客様用の席に座っている私たちは、対面にいるエヴィリオン・ヴィクトールの話を黙って聞いていた。いや、訂正しよう。私だけ聞いている。


 今、アイナは私の膝枕をされながら、体を縮こませている。


「いい加減、元に戻れ。うっとしい」


「すみません、私が出過ぎたことを......」


「あれしきのことでキョどるとは、この先が思い遣られるだわさ」


 アイナの呪いを理解しているからこその言葉なのだろう。ご安心ください、私がアイナを立派な百合ハーレム姫にして見せますから。成功した暁には貴方も攻略してあげます。


「まずはお前たちの部屋のみ完全防音にしてある。いくら騒いでも隣の部屋には聞こえない。壁を壊せば漏れ聞こえるから注意な。それから」


 エヴィリオン・ヴィクトールが懐から出したのは紙切れ二枚。


「急な呪い発現の対処部屋に転移できる紙だわさ。メイドとそこのアホの子に一枚ずつ渡しておく」


「ありがとうございます」


「言っておくが、アホの子の呪いが発動したと連動して起動するように魔法をかけてある。サボるなよ」



 流石は実力主義の学園の頂点に君臨する者。重みを感じる。


「一つ、質問してもよろしいでしょうか」


 あっ!? 戻った。


「なんじゃ、アホの子よ」


「その『アホの子』は訂正してください」


「無理じゃ。今度も学園生活でのお前さんの活躍次第で考えても良い」


 上と下の歯をくっつけ、音を発生させたアイナ。若干、睨み目になっている。


「わ、わかりました」


 ドンマイ、私の推し〜


「話を戻します。私の呪いについてです」


「事前にお前さんの体を調べた結果は、解呪は不可能。残念ながら、妾も知らぬ魔法構造をしていてな。下手にイジるとお前さんが死ぬおそれがある」


「そうですか......」


「大丈夫ですか、アイナ」


 下を向いているアイナに私は背中をさすった。


「解くことはできなくても、抑えることはできる」


「......本当にあれでいいのでしょうか」


「いくつかシミュレーションを検証した結果、あれが一番の解決策」


 立ち上がるアイナ。


「わかりました、頑張ります」


 アイナの眩しい笑顔に微笑を浮かべるエヴィリオン・ヴィクトール。


「そこは、母娘なんだな。そっくりだわさ」


 エヴィリオン・ヴィクトールが時間を見る。


「今日はもう遅い。この辺でお開きにしよう」


「そうですね、寄宿舎楽しみ!!」


「そうですね、アイナ」


「明日から、早速訓練授業が開始する。ダンジョンは初だろうからくれぐれも死ぬなよ」


 激励なのか脅しなのか分からない口調のエヴィリオン・ヴィクトールに私たちは、反応に困った。



 学園長室を出て、私たちは三年間お世話になる寄宿舎へ向かうことにした。


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