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第6話 学園長は秘匿扱い

 陣内先生の道案内の元、たどり着いたのは学園長室。



「まさか、学園長室に行くだけで三十分もかかるなんて」



 アイナは落胆していた。


「すみません、学園長室は一定のルートを時間通りに転移しないと出現しない魔法がかけられています」



 ヴィクトール学園が広大な学園。生徒に支給される専用スマホに入っている学園マップを見ても迷う生徒が毎年数名いる。

 重要な施設に行くには転移魔法陣に入れば簡単に移動できる。ゲームの主人公でもあるアイナは、物語が進むにつれて簡易転移魔法が使えるようになる。

 メインヒロインたちに会うのが、主な活用方法。



「ブルゲリアンさん、これから何度も学園長と会う機会が増えます。覚えておいてください」



「嘘でしょう......バロン」



 私に救いを求めるアイナ。今日一、可愛い!!!



「任せてください、ルートは全て記憶済みです」



「やったー!! ありがとう、バロン」




 咳払いが一つ。



「それと、今回は例外です。バロンさん」



 あっ、本当に特別な対処だったんだ。



「くれぐれもお二人が主と従者の関係だと気づかれないように。いいですね」



 鋭い目が突き刺さる。陣内和佳じんないわかは少し融通が効かない先生。でも、アイナが何度も話しかけると心を許し、深い関係になる。

 女教師と教え子の女生徒が深い仲って、百合ゲーだから許されている。ちなみに陣内和佳を早めに恋仲になると良いことしか起きない特典だらけ。

 陣内和佳とアイナのカップル成立は五月か最悪、六月には終わらせたい。



「私はここまで、です」



 転移魔法陣に入り、その場から消えた陣内先生。



「行きますか、お......アイナ」



「いい加減に慣れてほしいけど。でも、どんな人なんだろう......学園長」



 私は知っている。何故、学園長が姿をぼかしたのか。声を変えなければならないのか。そして、学園長室に入るために回りくどい道順が設定されているのか。

 初見時は、少し意外だったし。まー、そうだとねっと。微妙な心境だった思い出がある。



 アイナが豪華な装飾がある扉を開け、中に入る。同時に私も部屋に入室した。



「失礼します」



 そう言って私たちは学園長室に入室すると、中には一人の女の子だけがいた。



「子ども?」



 いかにも高級な椅子に堂々と座っていたのは小学生くらいの身長がある女の子。二つに結っている黒色の髪、エルフ耳、ゴシックドレスに身を包んでいる少女はアイナに近寄る。



「無礼なやつだな......これが、あの《《ローレシアの娘》》とは」



 謎の少女を見下ろすアイナ。



「えっとー、どちら様ですか?」



「妾は、エヴィリオン・ヴィクトール。このヴィクトール学園の学園長だわさ」

次話、明日18時頃投稿します

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