【プロットタイプ】犬のようで、猫のようで
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
本質的に犬なのが瑠衣、猫なのが鏡花。
其れが分かる話。
友人に言わせると、猫のように見えて犬なのが俺、犬のように見えて猫なのが鏡花らしい。
どうやら俺達の質を見抜いた上での言葉らしいが、当たっているのは鏡花の性質だけだと思う。
犬の様に従順で、誰にでも尾っぽを振っている様で、実はかなりの気まぐれ。気が多いし、餌のやってくれる人間にしか懐かない。真夜中に主導権を握りたがるのも合致している。
そして今、俺が適当なところで手を引こうするのを、愚図って引き留められていた。
「ほら、もう良いだろ。さっさと寝ろ」
「これだけで満足したと思われている時点で心外だわ」
鏡花の体調不良が一定の周期を刻み始めた事に気が付いて、どれだけの日数、どれだけの回数で自律神経が破壊されるのか調べて見た。
三週間に一度のペースで地獄を見る。それでも週に一度くらいならまだ大丈夫。だが連続で、連日で可愛がられると、ツケが回る。過不足なく、犯した罪の分だけきっかりと。
そして物の見事に、その最悪の周期で、昨日相手をしても満たれなくなったのが本日である。
それなのに、相も変わらず布団に潜り込み、俺が追いやっても出ていく事はせず、結局ゴネにゴネて、なし崩し的に可愛がった。
しかし『待て』が出来ない。欲しいものは全部総なめにする。満足出来なかったら奪いに掛かる。という元来の性により、今こうして続きを強請られていた。
「また体を壊して帰ってくるのがお前の本意なのか?」
「……」
一番言われたくないであろう指摘をされ、黙り込む。
性欲は強い。体力もある。が、脳内ホルモンの急激な変化に神経が耐えられない。半強制的に齎される内蔵の伸縮に不快感を示す。この似て非なる箇所の矛盾によって日常を崩壊させる。
だからこそ、あえて頂上を見せず、ハグやらキスやらの戯れで、さっさと切り上げようと思っていたのだが。
「それとも何か? 此方がわざわざ気を使ってやった行為が下手くそだと?」
アセクシャルである事に負い目を感じ、『演技しようものなら、二度と添い寝しねぇ』と脅し、お前の反応を分析した上で、坩堝に叩き落として来た行為が下手だとでも? 何時も夜の猫の様に、啼き喚く癖に?
「あのさぁ、一般人が急にお金持ちになったら、もう一般人の生活には戻れないじゃん? こういう生易しい行為じゃなくて、脳味噌吹き飛ぶ行為じゃなきゃ……」
「じゃあこれ以上、俺は手伝わない」
そっぽを向いて目を閉ざす。努力した成果は今の言葉で分かった。ならばこれ以上の会話は無くても良いだろう。
「うううううう」
唸るなよ。また来週、相手してやるから。
瑠衣のイメージって、『三毛猫』。
平たく言うと『女王様』。
マイペースで、洞察力が高く、面倒見が良い。
『ママ』ってよりか『おかん』って感じ。
『なんだい、○○○。母ちゃんの目を誤魔化そうって?』
そういう甲斐甲斐しさも相まって犬っぽい。
鏡花の髪梳かしも、毛繕いだと思って書いてる人。
口は悪いし、態度もデカイけど、接してくるうちに、所々で愛情を感じるタイプ。
鏡花の裏設定で、
『顔立ちとスタイルが良ければ娼婦やってた』
と瑠衣に言われるぐらい、根の部分が娼婦っぽい。
愛想売ってくれるし、体も平気で売るし、感度も良いし、リップサービスを金勘定で考える節があるし。
深淵の部分がかなり破綻してる。
接してるうちに『あぁこの人、自分の事好きじゃないんだな。与えられる金とか、気持ちよさが好きなだけなんだな』と思わせてくるのが鏡花。荒んでます。
だから最後まで面倒見てくれるのが、瑠衣なんですよ。






