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テーマ詩集:爬虫類/両生類展

醜悪いとかげ

作者: 歌川 詩季

「みにくいとかげ」です。

 唇のないのっぺらぼうが吐いた

 ことばに胸を痛めてやるもんか


 つまるところは つまらぬ意地を押し通し

 肩(ひじ)ぺたりと はりつけ 生きるだけ


 翼 はためく翼

 ないものねだりなら

 この背中からは

 ひれかとげをはやそう


 まだ あんたなしじゃ

 まだ さみしい夜をもう 壁にあずけぬように



 天狗(てんぐ)づらした 魔女の鼻をあかせば

 (ぬえ)()い目にゃ 糸切り(ばさみ)


 くだるさきには くだらぬ場所と決めつけて

 肩(ひじ)ぎらりと とがらせ おれはゆく


 (うろこ) (おお)うは(うろこ)

 あるものだのみなら

 このすがた まるで

 醜悪(みにく)いとかげのよう


 まだ 切れたしっぽに

 まだ 尾を引く未練でも 根元で深く断て

 綺麗なとかげも、いるよね。

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― 新着の感想 ―
[一言]  つまらぬ意地と信念。  その差は心持ち次第なのかな、と思いました。  とかげはかわいいですよ?
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