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灰の森の陽の社シリーズ

未だ葉を持たぬ柊の枝 未だ実を持たぬ桃の華

作者: 日浦海里

本作は、

「不思議の森の動物たちと忘れてしまった忘れ物」

のファンタジーバージョンの前日譚にあたる詩です。

https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/2049346/


前日譚としての舞台背景については、「あらすじ」に記載していますので、興味を持っていただけた方、

ご覧いただけたら嬉しいです。

ずっと君と一緒だったから

普通じゃないって気付けずにいた


ずっと君が一緒だったなら

普通じゃないって気付かずにいた


木に触れ声が聞こえる私

気が触れ声を聞いたの私


空に浮かぶ白い羽根も

水に浮かぶ黒の枷も


誰も視えていないもので

誰も触れていないもので


私だけが違っていると

ずっと気付かないままでいた


君が信じてくれていたから

君は聞いてくれていたから


私は無邪気なままでいられた

私は無邪気なままいてしまった


君が側にいなくなって

普通じゃないってやっと気付いた


君が共にいなくなって

異常じゃないかとやっと気付いた


気付いたときには一人だった

私は世界の異物だった


異形の視える私は異常で

幻聴を聞く私は元凶で


私がいることで空気が淀む

私が生きてると生気が濁る


どうして君は居てくれたのか

それとも「だから」居てくれたのか


もしも要らないと君が言うなら

私はそれでもいいんだよ




だって、私は、

「君」に生かされていたようなものなんでしょう?

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― 新着の感想 ―
[一言]  モモ。思っていた以上に色々なことができていて、思っていた以上に追い詰められていたんだなと思いました。    これは本編の他に活動報告も合わせて読まないと…。
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