小説家になろうという大海の中から琴線に触れる作品を探す方法
私が実践している方法です。お役に立つといいのですが。
ごきげんよう、ひだまりのねこですにゃあ。
ここ小説家になろうでは、本日現在、919,925作品が掲載されていて、皆さまに読まれることを今か今かと待ち侘びています。
この掲載数ってじつは凄まじいのだということをご存知でしたか?
ちなみに、わが国で年間出版される書籍新刊点数は、
総務省統計局によると、令和元年(2019年)は71,903冊。毎日200冊近く、月間で6,000冊近い数になります。
もちろん、作品数=冊数ではないですけれど、小説家になろうに掲載されている数のボリューム感を感覚的に掴んで欲しかったのです。
そして文化庁の調査によれば、日本人(16歳以上)の半数が月に一冊も本を読んでおらず、月に1、2冊しか読まない層を加えると8割にも達します。
そして、この調査からわかるのは、週に2冊読めば日本人の上位5%のエリート読者だということ。週に2冊だと、年間約100冊って感じですかね。
つまり、この上位のエリート読者のペースをもってしても、10歳から80歳までで読める冊数は、単純計算でおよそ7,000冊。
仮に毎日一冊読んだとしても、365日×70年=25,550冊しか読めないのです。
となれば、当然取捨選択したくなります。厳選したくなるのです。それはそうでしょう。時間には限りがありますし、後悔なんかしたくありません。
まだ学生さんでしたら、時間なんていくらでもあるぜ~、って感じかもしれませんが、ほとんどの人にとっては読む作品の厳選はとても重要だと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、ここ小説家になろうには、現在919,925作品が掲載されています。しかも毎日新たな作品が投稿され、このエッセイを書いている間にも、増え続けているのです。
でもご安心を。
一生かかっても読み切れないほどの作品の中から、貴方の琴線に触れるかもしれない作品を探す方法をお教えしますね。私が実践している簡単な方法です。
それは……レビュー読みです。
イチオシレビューから探して読む方法も効果はあるとは思いますが、そうではありません。
そもそもイチオシレビューだけでも、78725件もありますから、適当にランキングから読むのと大差がなくなってしまいます。もっともレビューが書かれただけあって、素晴らしい作品と巡り合う確率は比較的高いとは思いますが、効率はあまりよくありません。
私が実践しているレビュー読みは今のところ外れはありません。読んで良かったと思う作品ばかりです。琴線に触れる作品や、好みに刺さる確率もかなりのものです。
さっそく方法ですが、まずはエッセイジャンルを読みましょう。
……文句を言いたいのはわかりますが、必要な遠回りなのです。このエッセイを読んでいる読者様は第一段階は大丈夫そうですね。
そして、自分の感性に近い作者さまがいたら、その作者さまのマイページに行ってみましょう。
PC画面でしたら作者マイページの左下のレビューした作品をチェック。スマホ画面でしたら、作者マイページのその他のタブを開いて、そこからレビューした作品をチェックします。
エッセイを書くような書き手でしたら、レビューを書いている確率は高いです。
感性が近くて、レビューも書いている作者さまが見つかったら、忘れずにお気に入り登録しておきましょう。
このとき、お気に入り登録したことを知られたくないときもあるでしょう。あまりないとは思いますが、登録を外すときに罪悪感があるかもしれません。
それならお気に入りユーザーを非公開にすれば、誰も傷つけることもないので安心ですよ。
さて、上記の手順を繰り返していると、それなりの数のお気に入り登録ユーザーが出来ると思います。作者だけではなく、感想欄で共感できるコメントを書いているユーザーさまをチェックするのも忘れずに。積極的に感想を書くユーザーさまは、レビューを書いている可能性がありますので。
後はそのお気に入りユーザーがレビューを書いた作品を読むだけです。ね、簡単でしょう?
なぜ、レビュー読みが有効なのか?
レビューを書いたことがない方や、読み専の方には伝わりにくいかもしれないのですが、レビューを書くという行為は、思っている以上にハードルが高く、エネルギーを使うものです。
読み終わったときのレビューを書きたいという衝動というか使命感のようなものに突き動かされないとまず書けないのです。
評価して、ブクマをして、感想も書いて……それでも足りない、この感動を形にしたい!!
そんな想いが形になったものがレビューなのです。
つまり、貴方と感性が近いお気に入りユーザーの心を揺さぶった作品が面白くないわけがないのです。
もちろん、中には義務的・作業として書いたレビューもあるかもしれませんが、極めて例外、しかも先にレビューを読めば熱量は一目瞭然なのです。
琴線に触れる作品と出会ったとき、もし他にもレビューがあったなら、そのレビューを書いたユーザーも忘れずにチェックしましょう。新たな金鉱脈が見つかるかもしれません。
貴方の好きという気持ち、共感できるという想い、大切にしてください。
その想いを手掛かりに進んでいくならば、この小説家になろうという混沌の世界が光り輝く財宝の山に見えてくることでしょう。
自分一人の力には限界があります。自分のある意味分身体であるお気に入りユーザーたちの力を借りて、大海に乗り出してみませんか?
リアルの世界と違って、顔も性別も年齢もわからないWEB上の最大のメリットは、余計なバイアス無しに、純度100%に近い共感を得られる点です。
あ、この人私に似ている。考え方が好きだな……という人に出逢えたら、それは奇跡……いいえ、運命かもしれません。
今回はレビュー読みをおススメしましたが、そんな出逢いも大切にしたいですね。