(1)最近のネコって降るんですか!?
〔編集〕2020/11/21 11:49 本文と後書き
それは突然だった。
「ん……? 何だアレ。」
「おい、どうしたんだよ。早く行こーぜ!」
「いや、何か空に浮いている気がしてな。」
「はぁ? おまえ、徹夜し過ぎでとうとう幻覚見始めたんじゃねえの?」
「深夜にやるモン〇ンは至高……まあいいや、行くか。」
話すDKの付近で話を立ち聞きしていた僕は、首を傾げた。
(空飛ぶ何か……? UFOか何かだったら面白いけど……?)
上を向いて良く目を凝らす。天気は快晴、主婦が喜ぶ良いお天気だ。
点々と浮く白い雲。ふと、白い雲をバックに黒い点が見えた。ゴミか虫かと思い目を擦ったが、その点は消えない。それどころか、段々と大きくなってきた。
「……んん!?」
どんどん大きくなるそれは、ゴミでも虫でも、ましてや幻覚でも無い。確かに遥か上空から落下している、実際に存在する物体だった。
『畏れ慄け、人間よ──。』
物凄い風と共に、目の前に現れたのは白い物体。何と無く猫に見えるような、見えないような……。
「って、喋ったぁぁぁ!?」
驚いて後ろに倒れた。今回は、腰を抜かすという体験の記念すべき五回目になった。
目の前の猫のような何かは何故か浮いているし、顔は以下と以上の記号とyらしき記号で構成されている。尻尾らしき何かもあるが、体の側面からそれっぽく伸びているだけだった。
一体全体、この生物は何なんだ……?
『話した訳では無い。貴様等の脳に直接、テレパシーを送っておるのだ。貴様等人間のような下等な生物と同じにするな。』
何を言っているのか、訳が分からない。それに、やけに上から目線の物言いだ。何だこいつ。
「えっ……とぉ……。え、あの、君は一体何……?」
『私は、マカロニ・チーズ・ファクトリー・オブ・リ・ローデッド・サグラダ・ゲノム・アン・イグザム・ローグアウト・バッド・ガブリエル・ドンドン・パフパフ・リチュームグリス・タングステン・イッテルビウム・A・Z・ネクロノミコン・コルチゾール Σ:268α型 第一号だ。私を知らないのか、不敬め。』
シーンと静まり返った。最早繋ぎ言葉すら出てこない。
「……え? マカロニ……ん?」
『だ〜か〜ら〜! マカロニ・チーズ・ファクトリー・オブ・リ・ローデッド・サグラダ・ゲノム・アン・イグザム・ローグアウト・バッド・ガブリエル・ドンドン・パフパフ・リチュームグリス・タングステン・イッテルビウム・A・Z・ネクロノミコン・コルチゾール Σ:268α型 第一号だと言っておろう! 二度も名乗らせるな、この不敬な人間めが! 不躾にも程があろう! 私を二度も名乗らせたのだ、貴様も名乗れ。』
何故だか凄く怒られているが、表情は先程から変わらずにこやかに笑っている。どうやら目のように見える不等号は目で無く、口のように見えるyは口では無いらしい。
取り敢えず、言われたとおりにしてみるか……。
「えぇっとぉ……higureですぅ……。」
『ヒグレ、と言うのか。ほう、人間にしては風変りな名前だな。』
一番こいつにだけは言われたくないことを言われた気がする。
「な、何か、さっきから凄い上から目線だけど、君は何なの? ね、猫じゃあ……無いよね?」
『君、じゃない。マカロニ・チーズ・ファクトリー・オブ・リ・ローデッド・サグラダ・ゲノム・アン・イグザム・ローグアウト・バッド・ガブリエル・ドンドン・パフパフ・リチュームグリス・タングステン・イッテルビウム・A・Z・ネクロノミコン・コルチゾール Σ:268α型 第一号と呼べ!』
「長過ぎるよ! 何度も名乗るな、脳破裂するわ!」
『私は貴様等より遥かに上の位の生物。超高位生命体なのだ! 長年他の惑星にて生活していたのだが、何百年振りに地球へ舞い戻った! 私はな、この地球を……。』
「この地球を……?」
『支配するために襲来したのだ!』
「えぇぇぇぇぇ〜!?」
『だが、それには時間も力も必要だ。おい貴様、ヒグレと言ったか。暫く貴様の家に居させろ。』
「えぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜!?!?」
何だか、大変なことになってしまった気がします。
ネコというキーワードに釣られて来た人は、僕に対して殺意を向けるだろう。猫は出てきません。ネコ(?)は出てくるけど。所で、猫可愛いですよね。特に目と、顔の輪郭っていうんですか、あれが好きです。
突如始まった新連載ですが、てきとーーーにゆるーーーく連載していこーーーと思うので、てきとーーーに見て、てきとーーーに笑って、てきとーーーに待ってて下さい。
笑えねえよふざけろよ! っていう人は、まあ、ガ〇使見てれば良いと思います。
一応『丑十八higure』という名前でTwitterやってるので、投稿したらお知らせはします。他は誰の役にも立たない呟きばっかだから、物好きな人は見てみて下さい。