「◯◯家の双子」〜数奇な運命〜
これは、ほんとに今朝、見た夢の内容が題材です。
すごく悲しすぎて泣きながら目が覚めて、友達に話したら、小説にできそう!と言われたのがきっかけで、調子に乗って、書いてみて、現在に至ります。
このような形で文章を書くのは初めてなので、色々気になる点は多々あると思いますが、温かい目で読んでいただけると幸いです。
ある村に「◯◯」という名字を名乗る家系があった。その家系は、お金に恵まれ立派なお屋敷に加え、大きな蔵を持っていた。それに子宝にも恵まれ、双子がよく生まれた。しかし、双子が生まれても20歳を超える頃には、片方は亡くなってしまう。という不可思議な出来事がおきていた。周りの村人たちは、それをなんとかわいそうなことか、と思い、◯◯家の人々を哀れんでいたとか。
大正元年6月26日4時44分"◯◯家"に女の子の双子が誕生した。少し早く生まれた姉を"千波" そのすぐあとに生まれた妹を"千鶴"と名付けられた。二人の女の子は、それから10年なに不自由なく暮らしていた。
ある日、千波と千鶴は、近所の子供たちと一緒に、◯◯家の敷地内で、隠れんぼをしていた。千波と千鶴は一緒に、敷地内にある大きな蔵の中に隠れようとしていた。蔵の中には、壺であったり、置物であったり、先祖代々大事にしている宝物がたくさんあった。だから、蔵の中には入ってはいけないとよく言い聞かせられていた。ダメだと言われたことをしたくなるのが人というもの。私たち双子もそう。特に祖父から、触れてはいけないと言われていた大きな箱の中に千鶴が入ろうと提案する。千波は、一瞬祖父の言葉を思い出すが、千鶴の提案を受け入れ、二人で箱を開けようとしたその時、蔵の入り口の方から祖父の声が聞こえた。焦る二人は箱から手を離し、物陰に隠れる。しばらく息を殺して小さくなっていると祖父の声が遠のいた。安堵する二人。千鶴が立ち上がろうとした時、後ろに積み重なっていた箱にお尻をぶつけた。その衝撃で箱がぐらついた。千波は箱を精一杯支えるが自分より高く積み重なった箱を支えきれるはずもなく、上二つの箱が二人の足下に落ちてきた。一つは空のようだったため静かに落ちてきたが、もう一つの箱は、ドンと少し鈍い音と共に落ちてきた。千鶴が箱の中身を見てみると、テッポウが一つ入っていた。何やら文字が刻まれているが、二人には読めなかった。壊れてなかったので、二人は箱の中にテッポウを戻し、蔵から出ることにした。蔵を出てすぐにある茂みに隠れていると鬼になっていた近所の子供に見つかり、かくれんぼは終了した。
その晩、二人が布団に入る頃には、その日みたテッポウのことなどすっかり忘れていた。
それから1年後、2人は11歳。
近所の子供たちと変わらずに遊んでいると、◯◯家にまつわる双子の話を耳にする。千鶴と千波は、そんなのただの噂だと言い張り、近所の子たちには二度とその話をしないようにいった。
2人は帰宅してすぐ、母にこの噂について聞いた。
母は、そんなのただの噂よと言い、2人の頭を撫でた。
千鶴と千波は、自分たちには関係のないただの噂話だと信じていた。
それから5年が経ち、2人は16歳。
ある日、2人は祖父に蔵の片付けを手伝うよう言われたため、朝から蔵の片付けをしていた。
祖父が蔵の帳簿を持ってくるのを忘れたため、取ってくるといい、部屋に戻った。2人はやっと休憩ができると喜び、手を休め2人で話していた。そんな時、千波が巻物のようなものを見つけた。何だろうと疑問に思った千波は広げて見た。すると、そこには◯◯家の先祖である◯◯龍之介をはじめとする家系図が私たちの代までびっしりと書かれていた。それを横から覗いていた千鶴があることに気づく、それは、双子の片方が、必ず亡くなっていること。それを聞いた千波は、たまたまだと言い、何も気にしない様子で巻物をもとに戻したが、千鶴は、気になって仕方がない様子で「私らもいつかどっちかが…」とぶつぶつ言っていた。そんな千鶴を千波は抱きしめて、「大丈夫、絶対そんなことにならないし、私たちはいつまでも一緒だよ」と言った。戻ってきた祖父とは、普通に接して、蔵の片付けも日が沈む前に終わった。
その日の夜。千波と千鶴は、空に浮かぶ月に向かって何度も何度も祈った、"これからもずっと2人が一緒に入れますように"と。
そこから、さらに時は流れて、大正19年6月25日。
双子の女の子は、明日で20歳になる。
その日の晩、祖父の部屋に千波と千鶴が呼ばれた。
2人が部屋に入ると、中には父も母もいた。
2人は両親がいたことに驚きはしなかった。それ以上にいつもは感じたことのない異様な雰囲気に、緊張していた。
祖父「千波、千鶴、とりあえず、これを2人で開けなさい」
2人は祖父の前に置かれた箱に見覚えがあった。
千鶴が箱を受け取りにいき、2人で箱を開ける。
千波、千鶴「「これは…」」
その箱の中身は9年前に、蔵の中で見たものと同じ鉄砲だった。
祖父「2人ともすまない。◯◯家に双子が生まれても20歳を迎えられるのはどちらか片方だけなんじゃ。これは、先祖代々続くものでどうにもできんのじゃ。2人には酷な選択だとは思うが、どちらかは、どちらかのために死んでくれ。たのむ。」
2人は祖父の言葉をを素直に受け止めることができない。何かの冗談と思い父と母を見ても2人は顔を下に向けたまま目を合わせようとしない。その行為が祖父の言葉に現実味を持たせる。
千波「お母さん…ただの噂だったんじゃないの?」
千鶴「噂だって言ってくれたのに…」
母は、俯いたまま肩を震わせる。
祖父「全てわしが黙っとくように言ったせいじゃ、全てわしが悪い。君らの母を責めんでやっておくれ、君らの母は、2人を産んだあの日から毎年君らが誕生日を迎えるたびに胸が締め付けられるような思いをしながらも、それを悟られないよう、君らを笑顔で祝ってあげてた。」
千波「そんなの知らない!」
千鶴「結局皆して私たちのこと騙してたんじゃん!」
2人は自分たちの部屋に走って逃げた。
部屋の入り口は、外から誰も入ってこれないように荷物を置いて封鎖した。
2人の間には沈黙が続いた。
千鶴「なんで、私らがこんな目に合わないけないの」
千波「意味がわからない」
千鶴「どっちかが死ぬとか嫌!」
千波「…」
その時部屋の入り口から、母の声がした。
母「本当にごめんね、お母さんにはどうすることもできんみたい、お父さんにもおじいちゃんにも無理みたいで…本当に、ごめん…ここにこれを置いておくね。」
母が何かを扉の前に置いていった。
千波と千鶴は、気になったので、扉の前の荷物をどかし扉を開けた。そこには、鉄砲が置いてあった。
千鶴は涙を拭ながらそれを手に取ると、
千鶴「ごめん、私死にたくないんよ…本当にごめん」
そういいながら震える手で千波の額に銃口を向ける。
千波は、まっすぐ千鶴の目を見ていると、ふと昔のことを思い出した。昔2人が鉄砲を見つけた時は読めなかった文字のことを。
千鶴の鉄砲を持つ手を掴み鉄砲を奪い取る
千波「こんなのやめようよ!!!!」
千波は千鶴から距離をとると、鉄砲に刻まれた文字を読んだ。
千波は、その文字を読みながらさらに涙を流した。
その目はさっきまでとは、少し違う。
何か覚悟を決めたようだった。
千鶴は、うずくまり泣いている。
千波は、銃口を自分に向け、千鶴の名前を呼ぶ。
千波「千鶴」
とめどなく流れる涙を拭ながら千鶴は、千波の方を見た、その瞬間。
千波「いままでありがとう」
バーン!!!!(銃声)
笑顔で、ありがとうと言った千波がゆっくりと倒れていく。
千鶴は千波の名を叫びながら、千波に駆け寄る。
千波は、血を流したまま動かない。
千鶴は、何度も何度も体を揺すりながら名前を呼ぶ。
しかし、いくら名前を呼んでも、返事が返ってこない。
千波は、死んだ。
千鶴は、自分の代わりに死んでしまった姉を思って、ひたすらに泣いた。
千鶴は千波の手にある鉄砲を取り文字を読んだ。
そこには、いつの時代かの◯◯家に生まれ、生き残った側の双子の片割れのメッセージが書かれてあった。
姉ハコノ銃デ自決シタ。我ニアリガトウノ一言ヲ伝へテ。姉がクレタコノ命大事ニスルネ。
アリガトウ………
千鶴は、泣きながら反省した。
どうして、千波を死なせてしまったのか。
なぜ、先に私がこのメッセージに気付けなかったのか。
千波じゃなくて、私が死ねばよかったのに。
なんで、どうしてと、後悔ばかりが残る。
千波と過ごしたこれまでの記憶が走馬灯のように駆け巡る。
_________ある夜2人で月に向かって祈ったことも。
千鶴は、ふと思った。
これからもずっと2人が一緒に入れますようにって月に向かってお祈りしたもんね。
今そっちで、1人きりにしてごめんね。
千波のいないこの世は寂しすぎるから、すぐに逢いにいくね。
なんできたの?なんて言わずにいつもみたいにそっと抱きしめてね。
バーン!!!!(銃声)
それから時は流れ、令和2年7月1日。
◯◯家にまた、双子が生まれた。
拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
メッセージのところは、夢の中では漢文で書かれていて、それを読んでいたのですが、目が覚めると実際あそこにどんな漢字が書かれていたのか思い出せず、仕方がなく、カタコトで書き記すことに。笑笑
また、面白い夢を見たら、書きたいと思います。




