悪役令嬢のその後
悪役令嬢視点のものを書いてみました。
誤字脱字がありましたらご指摘お願いします。
これは、私の遥か昔の遠い記憶
その時の私は、貴族の娘。一人の王子様に恋心を抱いていた。
王子様には、婚約を誓いあったお姫様がいて、仲睦まじかった。
その時の私はまともではなく、歪んだ性格をしていた。だから、
私はお姫様に嫉妬し様々なことをした。
お姫様が王子様から離れるのならと、犯罪にも手を汚した。
すぐに、お姫様にやっていたことがバレた。私は捕まった。
王子様はあのちっちゃい頃のように笑ってはいなかった。
瞳の奥が冷たくて、光も見えなかった。それが私の最後。
嫉妬に狂い罪を犯し、死罪になり死んでいった私の記憶。
どうして今、思い出してしまったのだろうか?
今の私は、公爵の娘。婚約者は第二王子。
名をアルデージル・フォント・メランジェ
王がエレンドジル・フォント・メランジェ
何で、あの時の、王子の名が王の名なの?
どうして、私はアルデージル様に婚約破棄を言い渡されているの?
あの時と同じように私は罪を犯した。
いじめという重い罪を。
でも悪いのはその女。あなた様の為に努力したのに、
私の努力に見向きもしないで、あなた様はそばにいるその女の笑顔
に惹かれて、私に見せなかった、笑顔も、あの優しい眼差しも全部、
その女のものになった。だから、それが許せなくて、気づかれない
程度のいじめをした。
それの何がいけないの?
私は、どうなるのだろう?
「エレファンド嬢、お前を国外追放と処す!衛兵、連れて行け‼︎」
そう、死罪じゃないのね、国外追放…ね。
「…ウフフ。」
「何がおかしい‼︎」
「いえ、私にはどんな処罰がくだるのか、覚悟してましたの。
ですが、国外追放と言われて、まだ生きる希望があったのですから、
緊張が解けてしまい、つい笑みがこぼれてしまいました。
失礼いたしましたわ。
…だって、私、死罪は経験済みですから、その時の辛さ、痛みを
知っていたので。
それに、国外追放なんて、とても素敵ではないですか?
親からは道具でしかなく、学園では孤独でもう寂しい思いも、しなくて
いい。貴族という重荷も外れてただ自由に生きることが出来るのは
素敵だと思いませんか?」
「何を言っている?馬鹿ではないか、貴族にとって、国外追放とは死ぬ
と同じだぞ?
衛兵!さっさと連れて行け‼︎」
「焦らずとも、私はもうこの場からいなくなりますわ。では、最後に一言
さようなら、皆さま。素敵な学園生活でしてた。王子様、今までずっと、
お慕いしてました…では。」
国外追放
ありがとうございます。
一人の女性が隣国へやってきた。
その女性は、ある街の青年と結婚し、子を3人育て平和に暮らしました。
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m