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その9 出会ったその先で

よろしくお願いいたします。

暫くして、復活を遂げた二人は街道に出てこれまでの事をごまかすように何もなかったかのように振舞う


「いや~人工の道って落ち着くなぁ、なぁシスカ!」


「フム、そうだなハヤト」


じーーーーーーーーー

アウラが何かを言いたそうに見つめてくる


→目を合わせない

 目を合わせてはならない

 断固目を合わせない

 もう勘弁してくれ


「…ふぅまぁ、んで君達は何処に向かうのかな?」


何処って…そもそもここは何処?隼人はだあれ?私はわたし

ダラダラと冷や汗を流しながら隼人はギギギと油の切れたブリキのように首をアウラに向ける


「あっアウラさんや、落ち着いて聞いてほしいことがあるのですが、い…いいでしょうか?」


「っん何?」


「……………こっここって何処?…ニッニコ!」

隼人は満面の笑みを浮かべながら…


「……パタリ」

アウラは倒れた


「「…ばたんきゅー」」

隼人とシスカも負けじと倒れた(棒)



閑話休題



「はぁ?気づいたら森の中※街道近くの茂みにいたってこと?」

アウラがそう聞いてくるのでシスカが上手く説明する


「フム、どうやら転移トラップか何かに強制的に飛ばされたあと二人とも意識を失っていたようでの」


「あははたまにあるよね!」


たまにあるの?ねぇあるの!?


「フム、そんなわけでここがどこだかわらなくてのぉ、教えてくれるとありがたいのじゃが」


あっスルーなんだそうなんだ♪


「ねぇなんかハヤトがおかしくないかい?」


「フム、アウラそのままにしておくのじゃ、ダメじゃ触れてはならん」


「…そ、そうだね。ここは人国の王国から東にある街道でこのまま進めばダン町がある場所だよ!」


隼人は思ったもうツッコミは入れまいと…



町に着くまでの間、隼人はこの世界での知識が皆無な為、シスカに聞きながらそれとなくアウラにこの辺りの情報を教えてもらっていた。どうやらこの辺りは比較的に魔物と遭遇することが少なく遭遇しても下級の魔物がほとんどとのことだった。女性一人で冒険者をしているアウラに一人では危険なのでは?と尋ねてみたが、アウラ自身は町ではそれなりに腕が立つらしく男相手にもそうそう負けないとのことだった。そしてファンタジーなこの世界には、なんとおなじみの冒険者ギルドが存在するとアウラがいっているではあ~りませんか。

アウラに日本という国から来たことを説明しようがないし、異世界へ転移したなど喋れるはずもなく、誤魔化すのに一苦労した。



街道を一刻ほど歩いていると町らしきものが見えてくる。

魔物が出るといわれていたが幸いなことに魔物との遭遇はなく、無事に町の入り口にたどり着く。このダン…ダン町は、町全体を壁が覆っており、高さは五メートル程。入口には門が備えられており門番をしているとみられる甲冑をきた兵士らしき人物が五人いる。その一人が声をかけてきた。

「止まれ。見ない顔だな、ここに来た目的は?」


当然、隼人に目的はあったが内容が日本に魔物を送り付けているヤツを見つけ出し、転送もしくは転移の防止、破壊、組織なら壊滅、そのための路銀を稼ぐために冒険者への登録。そしてケモミ…ゲフンゲフン。耳の長いエ〇フ…おっと誰か来たようだ…

が主な目的だった。


「フム、わしとこの物はこの町で冒険者に登録をしようと思って…」

シスカが話の途中ににアウラが間に入ってくれる。


「やぁアウラだよ、いまこの子が言った通り冒険者に登録したいんだってさ、知り合いだし町に入れてよ!」


「よぉアウラか!しかしよぉ知り合いだからってホイホイ町に入れてりゃ俺達が門番している意味がねえってな。まぁ簡単な持ち物検査ぐらいはさせてもらうぜ。あと犯罪履歴もな。」


まぁこればかりはしょうがないと隼人も思う。といっても荷物はないけどね!でもどうやって犯罪履歴なんか調べるんだ?見た感じこの世界は不思議な世界だが建物を見た感じは西洋風のような建物だし、そんな凄い技術があるようには見えないんだよなぁ。


そう思っている内に荷物検査といわれた。

「ん?兄ちゃん荷物は?」


「いやぁ無いっす」


「いくらこの辺りの魔物は下級だからって不用心過ぎないか?これから冒険者になろうってのに武器も見当たんねぇし、まさか体術だなんていわないよな?」


ごもっともでございます。隼人は一人ゴチる。何と答えようかと思ったらシスカが…

嫌な予感がする


「ちょっまてシスカ!」


「フム、どうやら転移トラップか何かに強制的に飛ばされたあと二人とも意識を失っていたようで荷物もその時に無くしたみたいでな」


おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!


「あぁ!たまにあるよな!」


ねえ?あるの?ほんとにたまにあるの?この世界どうなの?


「じゃぁ次はこの水晶に手を乗せてくれるか?」


「へっこれなんですか?」

おいおいまさしくファンタジーじゃねぇのこれ?まさかこれで犯罪履歴がわかるのか?


「おまえこれ知らないのか?結構田舎から出てきたのか?まぁ少し大きな町じゃねぇとこの犯罪履歴を調べる水晶なんて置いてないかぁ」


門番は一人納得して手を乗せるように催促してくるのでとにかく手を乗せてみる。

アウラはそうそうに手を乗せて門を通り過ぎたところで待っている。


「よし!二人とも犯罪履歴は無いな。いいぞ、通っても!

ようこそ!ダン町へ!」


…くっそぉ!


次話も引き続きよろしくお願いいたします。

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