世界がお金で動いてると思ったら、それ以外のものでも動いているとおもった件5
あぁ……バタバタしてる。
時計の針は19:00になり……
「そんじゃ真紅さん、今日はあがります」
「お疲れ様。今から準備しに行くの?」
「ええ、そうです。
でバックヤードと今使っていないコース借りていいですか」
文化祭前にあったような楽しい気分だな。
こういったお祭り騒ぎは結構好きだ。
「もちろん使ってくれて大丈夫。でも、あんまし無理しないでね」
「私が言いだしっぺだから本当は、色々やらないといけないのだけれど……」
「大丈夫ですよ! みんなお店とか、平常でやらないといけないですし
純香ちゃんにいたっては、あちこちにお願いしてポスター貼ってくれてるわけですし」
「自由に動けるのオレだけですから!」
もともとを言い出したのは、オレだけどね。
さてさて、この間の話だと、二つ星さんは二つ星さんで準備はしてくれるらしいけど、
俺の方はコースの準備しなきゃな。
今あるコースだけだと足りないし……
どうやってコースを作るか、
うーん、帰りにホームセンターによって、色々買ってみるか。
…………………………
………………
………
……
「いっけーーー!! オレのサンダーショット!」
子供が叫んでいた。
子供の視線の先には、サンダーショットが走っていた。
クリアボディのサンダーショット。
シールは、何度も張りなおしたのか少し取れかかっていて、
緑色のマーカーで塗っただけの塗装。
しかも塗装は各所ではがれている。
なんていうか雑だ。
でもなんだろう………懐かしい。
サンダーショットの隣を走っているのは、
レイスティンガーとファイヤースティンガーだ。
なんていうか、どのマシンのシールをはっただけのマシン。
穴がたくさん開いていたりするが、それ以外の加工はされていない感じだ。
ローラーも、ベアリングなどではなくプラスチック。
なんていうか、懐かしい。
あのマシン見たことある。
・・・・・・そっか、これって夢か
どこかで見たことあるマシンだって思ったら
オレのサンダーショットだ。
当時のセッティングは今と違い、
加工なんて無くってただ取り付けるだけだった
そんな時代。
サンダーショットはカーブでは追い越され、
ストレートはギリギリ追いこす。
サンダーショットを先頭に3台のマシンは
順に入れ替わり、サンダーショットがレーンチェンジに入って
――見事に吹っ飛んだ。
「くっそーーーー!!
次は絶対に勝つからな!!」
そう振り向きざまに叫んで、対戦相手を指差す。
「うん! 今日のレースとっても楽しかったから!
また一緒にレースしようね!」
5月の大規模な個人大会楽しみです。




