◆◆◆◆◆『無職』が『女子高生』とぶつかったら『ミニ四駆』をはじめる事になった件⑥◆◆◆◆◆
それから、小一時間ほどかけて、
記憶にある限りの最速セッティングでミニ四駆を組んだ。
その間、おねぇさんは、閉店後作業を
純香ちゃんは宿題をやるといって二階へ行ってしまい完全に放置されてしまった。
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サンダーショットmk2
マッハダッシュ
19mmプラリング付アルミベアリングローラー×3
丸穴ボールベアリング
大径ワンウェイホイール
レストンスポンジタイヤ
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昔のイメージを思い出し、大径ワンウェイホイールにレストンスポンジタイヤ!
ワンウェイホイールっていうのは、一方向にしか回らないホイールで
カーブ時のタイヤの内輪差による回転のロスを減らすっていう機構のホイールだ。
これさえあれば綺麗にカーブが曲がれるはずだ。
昔みたいにワイドじゃないのがちょっと物足りないけど。
後は、安定性を考えてボディの上にハイマウントローラーとかつけてみたかったけど、
デザインがダサいためか、これも今は売ってないんだな。
代わりになりそうなローラーを色々みてみたけれど、
色々ありすぎて良くわからないので、とりあえず高いベアリングローラーを付けておいた。
そして一番のポイントは、最高速のモーターにしたって所!
真紅さんの話だと、純香ちゃんはハイパーダッシュっだって言ってたし
それに勝つためには、それ以上速いモーター……つまりをマッハダッシュを使う以外ない!
パッケージの裏にある回転数を見るとハイパーダッシュは20000回転ぐらいで
マッハダッシュは25000回転!
ハイパーダッシュが150ccのカートだとしたら、200ccクラスだろうな。
あとは、子供の頃にやってたような軽量化ができれば、最高に速いミニ四駆ができるんだろうけど、
さすがにそこまでやる時間はない。
現状打てる手としては、この辺りが無難だろうな。
にしても、かかったお金が約4000円……バイト料1日分……
来週は、チキンラーメン半分に分けて生活かぁ。
ダイエットできそうだ。
はははっ、
ふはははは!
ふはははははははははははははははは!
ここまでやったんだ! 絶対に勝つ!
「準備はできた?」
二階から様子を見に来た純香ちゃんが、声をかけてきた。
「見てみろ!」
俺のミニ四駆をまじまじと見る。
「へぇー、面白いセッティングしてるんだね!」
完璧なセッティングに惚れたか?
「久しぶりに作ってみたけど、自分でもなかなか良いできだと思うぞ!」
「まぁその程度では、あたしのマンタレイに勝てるわけないけどね!」
純香は、マンタレイを取り出し掲げる!
さっきはちゃんと見ていなかったけど、
俺のミニ四駆とは異なり、タイヤの径も小さいし、ローラーも小さい。
後ろのバンパーには棒状の板が取り付けていいて、
フロントバンパーの下にはキャップのようなプラスチックがついてある。
にしても、あのキャップは何なんだ?
「準備できたんですね!」
俺と純香ちゃんの声を聞いてか、それとも片づけを終えたのか?
おねぇさんが、俺たちの前へと現れた。
「それじゃ、そろそろレースをやりましょうか」
「純、ミニ四駆貸して」
透明の箱を持ち出しているおねぇさん。
「そこまでやらなくても……」
真紅さんは、純香ちゃんのミニ四駆を取ると、
透明の箱に入れてサイズを測り、そしてミニ四駆の下にサッと板を通す。
「はい、大丈夫。
次は、えーーっと」
「弾です」
そう言ってミニ四駆を渡すと、
純香ちゃん同様にミニ四駆のチェックをされる。
「弾さんも大丈夫ですね。あとは……」
おねぇさんはそう言うと、電池を取り出した。
「電池は二人ともアルカリ電池でいきましょうか」
ありがたい!!
電池を無料で使わせてもらえるなんて!
「まじでぇーー」
俺の喜びと違い、あからさまに嫌そうな顔をする純香ちゃん。
「良いじゃないそれくらい」
「まぁ、いいけどさぁ」
真紅さんは俺と純香ちゃんに電池を渡す。
「俺に負けて、ほえずらかくんじゃねぇぞ!」
闘争心むき出しの、白々しいまでの台詞を言ってみる。
「そっちこそ!」
純香ちゃんも、俺の白々しい言葉にニマニマしながらも受け答えをする。
気分は、プロレスのマイクパフォーマンス。
とは言っても、純香ちゃんの表情の奥には、しっかりと闘争心が見え隠れしていた。
なつかしのセッティングを思い出しながら作ってみました!




