◆◆◆◆◆大型量販店で小さなレース参加したら色々大変な状況になった件 決勝レース2◆◆◆◆◆
「昼休みの間自由に使えるとは言えどうしたものか……」
オレのレースは、3レース目。
セッティングを変えるべきなんだろうけど
どういうセッティングにしたものか
「うーん」
「ならやる?」
「へ?」
ヤルってなにを?
……
「アタシと模擬レースを」
うんそうだよね。
「最低でもアタシより速くないと、レースにならないってことだから」
「確かにその通りだ」
決勝まで残ってる人たちって事は、運だけで勝てる相手ではないってことだ。
師匠の速さで比較したいけれど、さすに決勝トーナメント前だしやりたくない。
それに多分勘違いされて嫌われてる気がするし。
今も突き刺さるような視線を感じているし……
「それじゃ行こうか」
そういうと純香ちゃんはマンタレイを取り出しコースへと向かう。
こっちへおいでと手招きをする。
純香ちゃんの横に並びオレもサンダーショットの電源を入れる。
「レディー……ゴー!」
2台のミニ四駆がいっせいに走り出す。
そして3週目を終えるマシン。
「……」
「よっし! アタシの勝ち!」
「ぬぐぐぐぐ……」
圧倒的な速度差で負けてしまった。
純香ちゃんのマンタレイでコレだけ差を付けられるなんて、
そうなると、決勝トーナメントでどうやって戦えばいいのか分からない。
いったい、どんなセッティングしているんだ?
「モーターの違いが勝敗を決める!」
「そうかぁ……ライトダッシュだと勝てないか」
「人によっては、アトミックチューンでも速い人はいるみたいだけど、
アタシはそこまでちゃんとモーターの育成とか餞別とかした事無いから
分からないや。
だから今回はハイパーダッシュで勝負してたんだけど……」
「それより速いモーターってなると、片軸だとスプリントかパワーダッシュ
そのサンダーショットは両軸だからマッハダッシュってところかな」
「うーん、どうしたものかぁ……」
確かに速度的にはそれくらいのモーターでないと勝てないのは、
純香ちゃんとのレースでよく分かった。
だからといって、ライトダッシュから変えていいのかどうか悩む。
テスト走行が出来る残り時間から考えると、
正直そんなセッティングを変更するべきではない。
飛びすぎるのをどうにかできればいいのだけれど
マッハダッシュでのコースアウトはテスト走行の時に何度も見てきた。
「何だよアニキ!! オレの勝手だろ!!」
オレの悩みを吹き飛ばすような大声の少年の声が会場に響いた。




