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◆◆◆◆◆大型量販店で小さなレース参加したら色々大変な状況になった件 Cブロック②◆◆◆◆◆

「それでは、Cブロックの皆さん、

レースを始めますので、集まってください!!」


会場内にレース開始がアナウンスされた。


「じゃあ、アタシも行くね。

確かにマリナさん速いけど、皆勝ってるし

決勝にいけるように頑張ってくるから

応援よろしく!」


そう言うと純香ちゃんもコースへと向かった。


「純香ちゃん勝てるといいですね」


「ぬおあっ! 源さん」


「どうかしました?」


この人いきなり出てくるよな。

これはビックリする。

きっとマリコさんも、そんな感じでビックリしたのか?


「さっき話してた娘さんどこかで見たことあるんですが、

誰だったかなぁ」


「いろんな店でタイムアタックしとるからなぁ」

そういったのは師匠。

って師匠もこっち来たの!?

「一緒に応援したらあかんか?」


いや・・・別にいいけど。


「どんな関係であれ、純香さんを応援したい気持ちは一緒や」


そんな俺を横目に源さんが一言。


「そうですね、いろんな店でちょくちょく見かけますね!

女の子一人で、ミニ四駆なんて珍しいなって思ってましたよ」


たしかに、大体のミニ四駆をやってる女の子は、男連れが多い。

それ以外の場合は、何人かの女の子のチームでやっていることが多いように思う。

そんな中、一人でくるのは目立つよな。


「弾さん、レースが始まったみたいですよ!」


実況のおねぇさんの実況が始まり、

「それでは、第一レース開始です!!」

その言葉で、レースが開始される。


次々に、レースが進み純香ちゃんの番となる。

「それでは、次のレースです!これは珍しい水色のマンタレイ!

 ワンポイントのデコレーションがカワイイ!

 対するは、マンモスダンプ!これは、ダンプ定番の荷台を使った提灯が入ってる!

 そして、ファイヤースティンガー! ペラタイヤで作られたハーフタイヤが印象的です!」


「あのマンモスダンプって、ワイルドミニ四駆じゃなかった?」

「ワイルドミニ四駆のボディを乗せてる奴って結構おるで」

「確かに、フルカウルや、レーサーにはないゴツゴツしぃデザインがいいよなぁ」


「で、あと一人のファイヤースティンガーって、いきなり純香ちゃんとマリコさんの対決か!」

「みたいやな。純香さんも速いんやけど、あのオネェさんはもうひとつ上の速度でいくからなぁ」

その言葉に答えるのは、源さん。

「そうでしょうね。ペラタイヤのハーフを作るなんて、やりこんでる人でないとなかなかできませんから」


そのペラタイヤ? って? 何だ?


「ペラタイヤって何か分からんって顔しとるな」

「あのマシンのタイヤ見てみ。めっちゃ薄っぺらいやろ?」


「まじだ、2mmくらいって所かな? そんなタイヤ売ってるのか?」


「いや、売ってない。あれはタイヤを削って作るんや。んで、薄くなるとどうなると思う?」


「うーん? そうだな、ゴムタイヤなら軽くなる? 後はタイヤの径が小さくなるって所か」


「そうや、そのとうり。軽くなってタイヤの径が小さくなる。

ただそれだけやなくって、マシンが跳ねにくくなるんや」


「跳ねにくくなる? ってことはカーブ前のジャンプで飛ばなくなるって事?」


「そうや、ほんならマスダンパーのオモリもを軽くもできる」

「マスダンパーのオモリを外せるって事は、それだけ軽くなって速くなるって事や」


「そんで、あのハーフタイヤ。タイヤの接地面が小さくなるからカーブで曲がるときの

抵抗面積が減って速くなる」


「パッと見ただけでも、速いのが分かりますね」


「そっか、そんなに速そうなのか……あれ? でもどうして二人はそのセッティングにしてないんだ?」


「僕には、純粋にそれを走らせるための力がないだけです」

「あの細いタイヤで走るって事は、カーブ時に抵抗がなくなるって事で、

 僕の実力ではカーブに入った瞬間にコースアウトしてしまいます」


師匠は? と目線を送る。


「タイヤ削る勇気がない……タイヤって300円もするんやで」


あぁ……なるほど師匠にとっては死活問題か。



「それでは、レッドシグナルがグリーンに変わってスタート!」


俺たちがそんな事を話している間にもレースが開始された。

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