◆◆◆◆◆大型量販店で小さなレース参加したら色々大変な状況になった件 Bブロック⑤◆◆◆◆◆
あぁぁ・・・お正月が終わってしまう
「それでは、Bブロック残り1枠を最終戦を行います。
……が、皆さんセッティングを調整したいでしょうし
今より、10分セッティング時間にします。」
うっ……セッティング。
完走率を考えると、今とセッティングは変えるべきではないのは分かる。
けどなぁ……。
俺と同等の実力ってことは、完走もしてくるだろうし、
でも
「ちょっと見せてみ。」
「スラスト角ってわかるか?」
「スラスト角?」
「まぁ、分かってないとはおもってたけどな。
これやってまうと、もしかしたらコーナーでコースアウトしてしまうかもしれん」
「でもこのレースは、挑戦せなあかんレースや」
「それは、そうだ。で、そのスラスト角って言うのはなんだ?」
「簡単に言うとダウンフォースを作るものや」
「ダウンフォースって言うとあれか?
空気抵抗を上げて、地面にはいつくばるように走らせるやつだな」
まさか、某アニメでやっていた理論が使われるとは……
「ってことは、ウィングの角度を変えればいいのか?」
「ん? なんでウィングを立てたらダウンフォースができるんや?」
「いや、昔やってたアニメでそういう事いってたから……違うのか?」
「あぁーーあれか、あの理論は今の速度では殆ど関係ないって言われてる」
「マジか!?」
しょーーーっく。子供の頃に信じてた効果が得られないなんて。
「今言ってるすらスト角っていうのは、ローラーの角度のことや。
そのサンダーショットの走り見てると、カーブで圧倒的に負けてたやろ?」
「そうだな。確かにさっきのスメラギさんとのレースでも、
カーブでどんどん差が開いていた……
スラスト角ってのを変えると、カーブで速くなるのか?」
「セッティングボードにマシンを置いてみ」
言われるがまま、サンダーショットを載せてみる。
「マシン横からみてみ。ローラーが傾いてるの分かるやろ?」
「傾いてるか?」
確かに傾いてるような気はするけど、あんまし分からない。
「ローラーの軸を見てみ。傾いてるやろ?」
「あぁーーー! 確かに、前に傾いてる!」
「それが、スラスト角や。
で、マシンを横にして、転がしてみると……」
フロントローラーとリヤローラー3点で支えられて横に立つサンダーショット。
そして転がっていく。
「あっ? 下向きに進んでいった」
「ローラーが壁に当たって走ることを想像してみ?
地面に押し付けられてるのがわかるやろ? これが、ダウンフォースや。」
最近のダウンフォースってのはそういう理論だったのか。
「つまり今それだけの力で、下に押し付けられて走ってるわけや」
その押し付けられる力を、取り除いてやったら速度が上がるのがわかるやろ?」
「確かに、速くなるのは分かる。って事は、コレが下に行かないようにしたらいいのか?」
「いや、さすがにそれだと、普通のカーブでも吹っ飛んでまうから2度くらいでええんちゃうかな」
「そっか、2度変えれば少し速くなる……ってどうやって角度変えれば良いんだ?」
「自分は最近使うことないけどこれ付こうてみ」
そういうと、赤い小さな「P」の形に似たパーツを持ってきた。
「これは?」
「角度調整プレートやこれをつけることで、スラスト角を調整できる」
「師匠! ありがとう!」
さすが師匠と呼ばれるだけはある!
「あーーでも、ひとつ100円な」
さすが師匠……
頭を切り替えないといけないなぁ




