◆◆◆◆◆大型量販店で小さなレース参加したら色々大変な状況になった件③◆◆◆◆◆
「師匠君……いっちゃったけど、何か変な事した?」
「別に何もしてないけど」
さっきは、一瞬あわてたけど、
……青春してるなぁ。
お兄さんはそういう話、見る分には嫌いじゃないけど、
この年齢で、青春の世界に巻き込まれるのは……
うーんなんというか、新鮮だな。
「にしても、師匠君って、おとなしくて可愛いよね!
ウチに持って帰りたいくらいだよ」
完全に弟扱いだな。
「それはそれとして、完走はできたのか?」
「完走させることは簡単なんだけどね。
このお店のレース形式はちょっと特殊みたいなんだ」
「特殊って?」
トーナメントでやるんじゃないのか?
「ここのお店、コースは小さいけど参加人数が多いんです」
と源さん。
「確かに、俺たちの番号で60番だったって事は……。」
「……すでに60人?」
間に入ってくる純香ちゃん。
「そうですよ」
開始時間まで、まだ結構あるのにこの人数って。
「この店のレースは、100人くらい参加するので、あと40人くらいは来るはずですよ」
100人でトーナメントとかやってたら、
3人でやったとしても、100割る3で……33レースか、
「それだけの人数をトーナメント制でやると、
1回戦で負けた人は1レースしか遊べないんですよ。」
「1レースで負けると、何のために遠路はるばる
ここまで来たのか分からなくなっちゃうんですよね……」
確かに、遠くから来てる人が、3秒でコースアウト!
それでレース終了とかなるときついよなぁ……。
「うちお店でも、それは悩んじゃうんですよね。
より多くの人が楽しめるレースってないかなとは思うんですよ」
店のレースを思い出すように、答える純香ちゃん。
「で、何が特殊なんですか?」
「ここでのレースは、参加者を3つのブロックに分けてレースをするんですよ」
「33人ずつ?」
「えぇ。33人が列に並んで、次々にレースを行っていくんです。
1人10回レースを行う権利があり、レースを勝つとエントリーシートに、
星のシールを付いていきます」
「なんか撃墜マークみたいですね!」
「そうですね、その撃墜マークが多い4人が決勝トーナメントに参加できるんです」
なんか、軽くスルーされた気がする。
「なるほど! 決勝に行けるかは別としても、
短時間の間に沢山のレースに参加できるのはいいですね」
いまだに、2レースしかしたことないから、
それが何度も出来るって、楽しくなってきたな!!




