◆◆◆◆◆大型量販店で小さなレース参加したら色々大変な状況になった件①◆◆◆◆◆
ジャパンカップ。
どうにか参加することができました!
店の中に入ってるのかな?
どうなんだろうか?
うーん……
いや、はやく来すぎただけかもしれないな。
昼から大会があるって言ってたけど、
まだ、約束した時間の10分前だ。
誰かと一緒にこんなところに来るなんて久々だな。
しかも、女の子と来るなんて、
まるで……
………………
………………
それはないか。
そんな妄想を考えながら待っていると、
両手を振りながら近づいてくる女の子が一人。
それに答えるように手を振る。
「オハヨ! 待った?」
「そんな事はないけど……」
ホットパンツに、Tシャツ。
シンプルでかわいらしくておじさん大好きだよ!
手に持っている角張ったハコ……
あたりを歩く人たちの視線を集めてるけど。
「どうかした?」
「凄いハコだなって思って」
「あーこれ? ポータブルピットか、
ミニ四駆の道具とマシンを同時に収納できて便利なんだよね!」
俺は100均のハコに入れてるけど、確かに店で使ってる人が結構いたな。
女の子が、かわいらしいバックではなく、こんな角張ったハコを持ってるって不思議……
純香ちゃんがチャリに乗せてる荷物から考えれば、そうでも無いか。
そんな事を思いながらも、二人でレース会場へと歩いていく。
「なんじゃこりゃ!?」
人の多さに、こぼしてしまった。
「さすが、上神電気! すごい人だね!」
あの小さなコースしかないのに人だかりができている。
えーっと、1、2、3、4、5……
60人くらいはいるのか?
「とりあえず、エントリーしよっか」
で、エントリー受付へ!
エントリーシートに名前を書くと、小さなカードを渡された。
俺のカードは62番、純香ちゃんのカードは61と書いてある。
そしてそれと一緒に、数字の書いてある丸いシールが渡された。
「これは?」
「あーこれはマシンに貼り付けるやつだよ。カーゼッケンって感じかな」
「へぇーなんんか本格的と言うかなんというか」
「そういえば、ここに来ている人たちって、ウチの店でもよく見るよな。」
「まあね。レースがあればとりあえず参加って人が結構いるんだとおもうよ!」
「あ! 源さんだ!」
純香ちゃんが手を振るとそれに答えるように源さんも手を振って近寄ってくる!
「今日は純香ちゃんとデートですか?」
ニヤニヤしながら、源さんが言うが、
「ちがいますよ! レースに参加しにきただけですよ!」
と即効で否定された。
それはそうだけど、おじさん的にはなんかちょっと寂しいなぁ。
「そういえば、ピットってどうなってるんです?」
「あそこです」
しまったぁーー
源さんが指差した先を見渡すと、皆ブルーシートを広げて作業をしている。
ブルーシートなんて持ってきてないよ
「あーその顔、ブルーシートもってきてないんだ。
仕方ないなぁ……アタシのシートに一緒に入る?」
「じゅんかちゃぁーーーん!」
はぐしてちゅっちゅしたい! と思ってはぐのポーズをするが、
完全に無視された。
「といっても、半畳ぐらいのシートだけどね」
でもまぁ、アルプスの下りでコースアウト……
今年の夏は完全に終了です。
って……10月、半秋も真ん中やん!




