提灯祭カップ開催! どうなる?③
ジャパンカップ2019いよいよ開催ですね!
「なんていうかこういう事って久々だな」
で、俺達が入っていたのとは別のテントを運動会とかで使っていたテントを
皆で持ち上げて、コースの方へともって行く。
「そう? 最近学校で運んだばっかりだけど」
と答えるのは純香ちゃん。
「まぁ、学生だったら運ぶか」
「えーー弾さんも学生だったことあるのーー?」
「それはあるよ、学生だったことぐらい」
「おにぃさんの子供の頃って、想像つかないなぁ。どんな感じだったの?」
「子供のころかぁ…そうだな。」
「新しいミニ四駆とかプラモとかが出たときに皆で一斉に買いにいったもんさ」
「今みたいに情報がなかったから、15日頃発売!! とか書いてたら
10日頃から毎日のように、お店に行って売ってないかなぁとか思いながら買いに言ったよ」
「それで小学生の頃は、いろんなところでレースがあったから参加してたよ」
「うちの店や、隣町の狼模型とか、あとはここのスーパーの屋上とか
あちこちでレースやってたしな」
そういえば、あの時の約束ーーー。
オレの最初のサンダーショット。
「コースを拭き終えるまでしばらくお待ちください!」
そうマイクで伝えるとテントを移動させると二つ星さんを含む数名のスタッフがコースを拭き始めた。
それを見ていた列君が一言。
「雑巾ほかに無いですか?」
「俺も手伝うから、さっさとやっちゃいましょう!」
といろいろなところから声が上がってくる。
そんな中にマリコさんもいた。
確かに! 一緒にやったほうが速い!
それに気づくとは出来た小学生様だ。
俺もやらないとな。どこか雑巾ないか?
みんなで、いそいそとコースを拭く。
そして……
「ふぅ……これでだいたい終わったな」
コースは全部きれいになったけど……
辺りは暗くなってきた。
スーパーの駐車場だけあって、外灯だけだとコースの状況が見えない。
……これ、マジでレースできないんじゃないか?
とか思っていたら、あたりがボヤっと明るくなった。
「じゃじゃーーん!」
それって!?
「提灯! 持ってきたよ!」
純香ちゃんに続いて、次々と提灯を持ってくる商店街の人たち。
提灯の明かりであたりは急に明るくなってきた。
「こんだけ、明かりがついてたらレースぐらいできるだろ!」
「ここで、レース再開です!」
おーーー!という、声が駐車場に響いた。
どうやってデジタルを攻略するか悩ましいです!!