提灯祭カップ開催! どうなる?②
さて、今年も超速ガイドでてきましたね!
今回はなんとあんな情報まで載ってましたよ!
「えっと。
色々情報が多すぎて混乱してるんだけど。
お二人は……ご兄弟ですか?」
「ええ」
「って事は、狼模型の?」
「ええ。そうです」
それ以上何を聞くか、どうしたものか
何も聞かなくていいとは思うけど……
「お二人、何かあったんですか?」
「何かっていうほどの事ではないんですけどね。
ここ最近ケンカしてまして」
と、コースを見ながら話すレイさん。
その奥のテントでは、二つ星さんと会長が何かを話していた。
「あいつ昔から、真っ直ぐすぎて、
こうだと思ったら突き進んでしまうんですよ」
「いい大人なんだし、もう少し柔軟に考えることができれば良いんですけどね」
「本来の性格なんて、簡単に変わるものでもないし
仕方ないといえば仕方ないんですが」
ケンカの理由とか詳しくは言いたくないんだろうな。
俺もそこには深入りすべきとも思わないし……
「そうなんですか、」
とだけ答えた。
「ピンポンパンポーン」
「ミニ四駆大会に参加されている皆様にお伝えします」
会場内にスピーカーから二つ星さんの声が響いた。
「先ほどから振り続けている雨は、現在もなお降り続けております」
「現状耐では、復旧が難しいと思われます」
「会長との協議によって、このレースは……」
えーーー!!
という声が聞こえる。
「こんなとこでやめるのか? 」
と、怒鳴りこんだのは声商店街の店員さんじゃなかったか?
「まぁ。この雨だしね」
「そうだ! テント! このテント使えばいけるんじゃないか?」
「でもコースが濡れたままじゃ・・・」
マイクから少し離れているような感じの二つ星さんの声が響く。
「こんだけ人がいるんだ! キレイに拭く事ぐらいできるだろ?」
「やってもいいよね? 会長!」
そうこういっているうちに、次々とテントへと入ってくる。
「これはやらないと!」
「最後までレースが見たい!」
「今日やらないとレースってどうなるの?」
「あと一戦だろ! なんとかしろよ!」
「会長……」
二つ星さんが、助けを求めるようにそう声をかけた。
「むむむ…………」
「分かった! やれるならやればいい!」
そう言うと会場内に大きな拍手が広がった。
あんな情報って何かって?
アンカーの作り方が載ってるなんて!!
凄い時代になったものですw