提灯祭カップ開催! 準決勝 その④
ステップサーキット2019いってきました!
3週くらいはきれいに走っていたんですが・・・
「それじゃ行ってきます」
純香ちゃんが、そう言ってスタートラインへと向かった。
純香ちゃんの横に師匠が並び一言声をかける。
「純香さん!」
「純香さん…自分は……自分のために走ります!」
「……?」
一瞬の沈黙。
「あぁ! 覚えてくれてたんだ」
「アタシのためじゃなくって、自分のためにレースをしてって事」
「はい! 自分はあれから考えたんです。
ずっと……考えてたんです」
「あのレースで負けた時、ちょっとだけ思ったんです。
あぁ……負けてよかったなって」
「コレは自分のせいで負けたんじゃないって……
無理なことをしようとしたから、負けたんだって」
「うん……」
真剣な師匠の言葉に静かに頷いた。
「でも、あの時、自分が勝ったとしても、違和感が出るんです」
「自分の実力以外で勝ったって……」
「それって、どっちでも結局苦しくなってしまうから……
自分と自分の信じたマシン以外ををコースに持っていくのは止めたんです」
「だから、自分は……自分が勝つためにレースします!!」
「うん。分かった!」
そう言って師匠の言葉にもう一度頷く純香ちゃん。
「でもね! アタシが勝つから!
アタシが師匠くんや……マリナさんに勝ちますから!」
そう言って左右の二人を挑発する純香ちゃん。
「ふん。色々御託を並べていたようだが。
気持ちでどうこうなんてならない!
ただ純粋に速い奴が勝つだけだ!
そして、勝つのは私だ!」
純香ちゃんと師匠をじっと睨んでるマリコさん。
それと同時に、雷鳴が鳴った!
って…タイミングよすぎだろ。
「あのぉー。そろそろレースを始めてもいいですか?」
とスタッフさんの声が入り、全員がマシンに手をかける。
「スイッチオン! シグナルに注目!」
「レッドからグリーンに変わってスタート!」
その掛け声と同時に一斉にマシンが走り出した!
デジタルダブルドラゴンで引っかかってコースアウトでした
無念でござるーーー
これで、自分が参加する平成の公式レースが終了です。