提灯祭カップ開催! 決勝Cブロック1
投稿予約しきれてなかったみたいです。
失礼しましたーー
「ねーちゃん! おめでとーー!」
そう叫び駆け寄っていく列君と剛君。
それに続いて狼模型の人も寄っていく。
マリコさんは、子供達の頭を軽く撫でた。
あの兄弟と顔見知り、というよりは親しい感じだな……
で、狼模型の人が声をかけてるけど……、
あっ、完全に無視してる。
そう思ってると、マリコさんがオレのほうに近寄ってきた。
「おっ、おめでとうマリコさん」
なんか怖い顔してるなぁ。マリコさん。
っていっつもそうか。
「……あのマシンの状態でレースに出るんじゃないだろうな」
「……今やれる事は、はやった」
たしかにバンパーは壊れたけれど、十分には直した。
「そうか、なら良い」
そして立ち止まり、何を思ったか振り向いて、
「それと、アタシの名前はマリナだ!」
と呟いた。
「Cブロックのレースを始めます!」
「Cブロック第一レースの選手は集まってください!」
マシンを手に取り、
ローラー周り、バンパーの緩みなどないか確認したあと、
電源をON・OFFし軽くチェックする。
「おにぃさん。いまさら細かく見たって、直せるところ無いよーー」
と純香ちゃんの言葉。
「わかってるよそれくらい、ただ落ち着かないだけだ。」
異常がない事は、わかってて、
あったとしても直せないのは分かっているんだけど、
決勝レースという点と、バンパーのヒビに気が付かなかったわけで、
軽くチェックはしたくなる。
「異常はなさそうだし行ってくるよ!」
「いってらっしゃい! おにぃさん!」
と純香ちゃんの言葉に頷き、コースへと入った。
「それでは、Cブロック第1レース開始です!」
「緑のサンダーショットの弾選手! 弾選手!
ファイターマグナムを扱うキット選手!
グラスホッパーの林選手!」
なんていうか、名前で呼ばれるとくすぐったいものあるなぁ。
「スイッチオン!」
その言葉に、3人のレーサーは一斉に電源を入れ
モーター音が響く。
「シグナルに注目!」
「レッドシグナルがグリーンに変わって……スタート!」
3台のマシンが一斉に走り出した。