◆◆◆◆◆『女子高生』のお願いで喫茶店のバイト店員になったら『ミニ四駆』の基礎技術を覚えることになった件③◆◆◆◆◆
「今日はお手伝いありがとうございました!」
「いえいえ、俺こそ、ちょうど仕事探してましたし」
これで本日の仕事は終了。
改めてミニ四駆を走らせる。
「ブレーキですか?
ウチにも切れ端があるんで、せっかくですし使ってみます?」
そう言って、小さな箱を渡される。
箱の中は、完全にジャンク。
中途半端に切られれたスポンジのハギレがとっちらかっている。
緑でも、黒でも、灰色でもとり放題ってわけか。
その中から、大きめなものを選ぶ。
色によって、強さが違うって言ってたから……
ひとまずは全部試してみるか
まずは、緑で……ってどうやって付けるんだ?
どうやら、リヤに棒状のFRPプレートだっけ?をバンパーの下に
取りつける事ができるらしい。
そこに緑ブレーキを両面テープでつけて完成!
おおーー
確かに!
触ったときに滑り止めのような感触を感じる。
黒とか灰色とかどうなんだろ?
緑がクッ…って感じならば、
黒はククッって感じで
灰色はクククッって感じ…
うーん言葉ではうまくつたわらんな。
まぁ、とにかくブレーキが強くなるってことは体感としてわかった。
じゃあ、試走してみるか。
一瞬速度は下がったもののやっぱりコースアウト。
うーん……。
次は黒をつけて試走……
って、あれ?
速度さがんねぇぞ?
なんでだ?
弱かったかな?
んじゃ灰色だ!
やっぱりブレーキがきかねぇ。
ミニ四駆をレーンチェンジまで持っていって調べる。
うーーん?
レーンチェンジの坂道を、ゆっくりと転がす。
殆どリヤにとりつけたブレーキが当たらない。
リヤブレーキが高すぎたんだ!
だから一切接することなく……
って、何で緑ブレーキだけなんで利いたんだ?
緑と黒のブレーキを並べ、よーーくみてみる。
緑ブレーキと他のブレーキとで、分厚さが違っていた。
緑のブレーキのほうが分厚い。
まじかぁーーー
それで当たってなかったのか
んじゃま、灰色を取り付けて……
よし!
走りきった!!
でも、なんかギュッとブレーキが掛かって
速度が思いっきり下がるんだよなぁ……。
次は黒にして試走するか……
よし! コースアウトせずに走りきった!
なんだろ? 黒いほうが、うまく走ってるけど、何か違う気がする。
ブレーキがかかりすぎているというかなんというか……
純香ちゃんのミニ四駆は、
ブレーキなんてかけずに走っていたはずなんだ
何か他の作戦を考えないといけないな。
「お! 研究熱心だね!」
まじまじと、ミニ四駆を見ている俺の横から、
学校から帰ってきた純香ちゃんが声をかけてきた。
「おかえり」
「へぇー。ブレーキセッティングしてるんだ。
それがあると、完走くらいはできそうだね」
「まあね。さっきもちゃんと完走したしな!」
「そっか、それじゃもう一回勝負する?
金曜日でテストも終わるし……土曜日に勝負でどうかな?
あのマンタレイちゃんと作りたかったしね! 」
「おう! じゃあ改めて勝負だ!」
そうして1週間が過ぎた。




