復讐の誓い
みなさん久しぶりです!
報告に書いた通り、テスト期間だったので投稿できませんでした。
これからは、頑張るので、よろしくお願いします!
とうとう今日が、神様が帰る日。
「ついにこの日が来てしまった...」
神様が帰ってしまうと、俺はあいつらにおそらく殺されてしまう。というか、おそらくじゃなく絶対
「というわけで!神様が帰った瞬間ここから逃げ出そうと思う!」
「は?」
ラファエルさんやめて、そんな「何言ってんのコイツ、馬鹿なの」って顔しないで!
「えっちょ、いや、このままここにいたら俺殺されちゃうから!」
「そういうことですか...。でも、どうやって逃げるんです?きっと皆、本気で殺しに来ますよ?」
「まあまあ、こっちには作戦があるんだ。つーか、皆?ラファエルとあいつらそんなに仲良かった?」
「っ!いえ、言い間違えただけです。気にしないでください」
「そうか、まぁ、別にいいけど...」
ラファエル焦りすぎだろ。なんか怪しいな。
「さぁ!よく聞け~この俺のパーフェクトプランを!!」
~~~
天使に説明中
~~~
「...パーフェクトっていうより、スキを見つけて全力で逃げるだけじゃないですか。もし、町や村に行けなかったらどうするんですか?」
「貴様!俺の努力を舐めるな!!この辺りの地理は完璧だ!」
「へ~、じゃぁここから一番誓い村は20km先だって知ってますか?」
「はぇ?」
「...」
ラファエルの視線が痛い...
「...まぁ頑張って走るよ……」
「そうですか、頑張ってください」
やべぇ、マジで恥ずかしい...
だって俺、位置と大まかな間隔しか知らないからさ...
「ま、まぁ、そこでお願いがあるんだよ。俺が逃げる時あいつらの注目を集めて欲しいんだ」
「合図は俺が出すから、そん時に頼むよ」
「わかりました...」
神様を送る会(仮)まで、あと30分。
それまで、入念に準備運動やストレッチをしておかないとな。
本気で走るの何て何年ぶりだろう?
■■■■■
「神様を送る会の始まり始まり~」
神様の声を合図に大きな花火が上がった。
今俺達がいるのは、屋敷の庭に並べられている椅子に座っている。隣にはちゃんとラファエルも座っている。
司会の天使が着々と会を進め、神様のお話になった。
「え~、この度は皆さんお集まり下さりありがとうございました。今日をもちまして、私、神様は自分の家に帰ります!皆さんと別れるのは辛いですが、これも運命。皆さんもこれから頑張ってください。これから、昨日のうちに書いた皆への手紙を読みます!聞いてください」
そう言いながら、大きな紙を広げ始めた
「前略、皆さん
今日で、私と皆さんはお別れです。ペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャ」
*誠真はまったく聞いていない
長ぇな...手紙……学校の校長の話より長いぞ、何時間話すつもりだよ!
ちらりとラファエルや周りのヤツを見ると、ほとんど熟睡していた。天使も含めて...
これなら、逃げるのも簡単だな...神様がおかしな事をしなければな。
しそうだけど...
「...以上をもって、皆さんとはお別れです!
さよなら!!」
神様が手紙を放り捨てた瞬間、大きな花火が大空いっぱいに咲いた。直径100m程ありそうな花火だ、当然ながら音はとてつもなく大きく、眠っていた奴らは全てはね起きた。
なにこれ、カメラ回しておけば良かった。
「皆さんさよなら~」
神様が飛び立とうとした瞬間、このタイミングだ!
「今だ!ラファエル!!」
俺はそう叫んで人が一番少ない方向に向かって、全力で駆け出した。
グサッ
はずだった。
「なんで...ラファエル……」
音の原因は、ラファエルが俺の胸を、手で貫いた事。
「アハハハハ、あんたほんとバッカみたいw」
「え?」
「だーかーらー、ここまで来て気づかないとかw私はラファエルじゃないの」
は?それはおかしいだろ。見た目はそのまんまラファエルじゃないか...
「この姿じゃ気づかないか...ほら、これでわかるでしょ?」
ラファエルの姿が光に包まれて、姿形が変わっていく。
ラファエルがたっていた所に今いるのは、
長瀬恵美だった。
「いつ...か...ら...?」
声をだそうとすると、ものすごい激痛が体全体に広がる。
「あんたが、この天使にバーベルとかもって来てもらおうとした時よ。その時にこの子拉致って、私の固有技能を使って変装して、あんたを殺すタイミングを見計らってたんだよ」
「ラファエルは...どこに……」
「工藤達に好き勝手された後、どこかに行っちゃたよw可愛そうだよね~」
クソッ!こいつら!!いつか必ず殺してやる!
邪神に魂売ってでも!悪魔に成り下がっても!!
絶対、絶対殺してやる!!
「ねぇ、真白~。あんたの技能使って、コイツあそこに跳ばしてよ。あの本で読んだ魔物とかがいっぱいいるとこ~」
「どこだよ...そんな大雑把な情報じゃ跳ばせないし...」
「思い出した!こうやだ!荒野!」
「んっ、りょーかーい」
痛む体に力を込めて、声を振り絞る
「お前ら、絶対に殺してやる!!後悔して、泣き叫んで、絶望の奥底に突き落として!!」
痛い!痛い!痛い!痛い!
「ブチ殺してやる!!」
恵美や真白達は、大爆笑したあと、こう言った。
「やってみろ!」
それが俺が最後に聞いた言葉だった