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変わっていく日常

気が付くと、見たことのない場所にいた。

空には三つの太陽が昇っていて、周りには見たことのない樹木や草が生えている。

木の色が水色とか絶対おかしいよね?

意外にも動物達はほとんど元の世界と見た目は変わらない。

もしかしたら口がグパァっと裂けるかもしれない。

自分で想像したことだけど、なにそれ怖い。

漫画や小説なら色々想像してワクワクするはずだが、自分自身が体験すると想像どころじゃない。

いつ、何が襲った来るのかわからないのだから...

しかも、自分達の体が発光し足から分解されていくという普通の生活じゃありえないグロテスクな経験をしたせいで、

テンションのメーターが最低値を記録しいて、もう何もする気力がわかない。


「チャオ~さっきぶり~wwどうどう?もう僕と会わなくて済むって思ってたでしょ?ざんね~んwこれから一ヶ月間君達とここで暮らすことになってま~すw

君達が寝ようとした時も、起きた時も、ご飯の時も、夜ひとり枕を涙で濡らす時も、一ヶ月ずぅっと一緒ww。まぁ、控えめに言っても...

ざっまぁ~wwwてとこかな?」


ごめん……嘘だった。

この糞野郎の事を1発でいいから殴りたい…

その気持ちは、周りの奴らも同じようで、額に青筋がたっている。

そんなことも気にせずに神様が続ける。どんなメンタルしてんだよ...


「君達にはこれから一ヶ月でこの世界の常識について学んでもらいます。」


どうにも、この世界で生きていくには必要不可欠な事は教えてくれるらしい。

この世界の言葉とか通貨とか、ほんとにありがたいね(嫌味)


「一ヶ月たったら僕は帰るからこの建物は君達にあげる。好きに使っていいよ~」


そう言って神様は1つの建物を指さす。

そこには、かなり金がかかっていそうな学校の校舎程の大きさの建物があった。

周りの景色と合わせて見るとかなり不気味だ、「ブルーベリー色をした全裸の巨人がうろついていそうな館」というと伝わり安いだろうか?

正直なところかなり怖い。


「君達には拒否権なんてないから諦めてね~これから一ヶ月、よろしく~wwwそれじゃぁ行こうか」


神様に案内されるまま館の中に入り各自の部屋の場所を伝えられ、今は全員自分の部屋にいる。

ここまでくる間に見た、標識には、「神の館」って書いてあった。

ネーミングセンスねぇな...

それと、神様が言うには何か困った事があったらそこら辺にいる天使達に言えばだいたいなんとかなるそうだ。

天使と言っても、見た目ははまんま人間で、皆美人さんだった。


「すいません、何か飲み物くれませんか?」


天使は1度頷くとどこかに行って、しばらくすると戻って来て水をくれた。


「ありがとうございます」


お礼を言うと、天使は微笑んだ後軽く会釈してどこかに行ってしまった。


「さて、誰もいなくなったし、ステータスを確認しますか」


桐島誠真

Lv2

HP200

MP300

ATK500

DEF500

AGL200


固有技能:略奪者

魔法:強化魔法Lv1

技能:会話術

《称号》

異世界の人間、神の娯楽品、無職、天使の加護




異世界に来る前とは違い新しく俺のLvが表示されてる。

でも何もしてないのに上がっているのは何故だろう?明日神様に聞いてみよう。

称号には天使の加護が追加されている。ちょっと会話しただけでくれるものなのか?天使の加護ってそんなに安いものなの?

これも明日聞いてみよう。

あとは、技能についてか...会話術はさっき天使と会話したから身についたんだろうか?

ていうかあれは正直会話かどうか怪しいくらいだったんだけど...天使喋ってないよ?いいのあれで?

まぁ、会話の定義は人それぞれだし別にいいかな。

最後は固有技能...「略奪者」か、固有技能というくらいだからこの技能は俺しか持っていないのかな?

どんな技能か知りたくなったので、ステータスの略奪者の部分に集中してみる。すると別のウィンドウで表示された。



略奪者...

対象にした「人物」「魔物」 から、技能と魔法を奪う事ができる。ただし、Lvが自分より低いものしか対象にできない。奪う時には相手の体に触っていなければいけない。


よっしゃ!チート来たー!これで異世界征服を...

いや待て俺、冷静になれ...Lv上げるためにはステータス高くないとダメじゃん...

Lv2になってもスライムと接戦で勝てるくらいだし無双を諦めてスローライフ送ろうかな...

そう考えていると、廊下から話し声が聞こえた。


「なぁ、この力使ってあいつの事いじめようぜ?」


「いじめるより、もう殺しちまおうぜ。ここどう考えても日本じゃねぇし、犯罪にならないだろ?」


「いや、神様がいるうちは無理だろ」


「そっか...残念」


そう話しながら笑ってどこかに行ってしまった。

笑いながら話す内容じゃねぇ...これからいつも以上に気をつけて過ごそう。

神様が居なくなる一ヶ月後、すぐここから離れて旅に出よう。

そして和やかなスローライフを送るんだ。


「そのためにこれから勉強頑張らなきゃな...」


独り言をつぶやきながら、これからの事を考えてみた。

とりあえず、神様に気になる事全部聞いて、タイミングを見て逃げ出そう。

そして、幸せな家庭を築き、ゆっくりスローライフを送ろう...









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