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自分の日常 2

あれから3日たった...

そのあいだにも当然ながらいじめは続いている...

この前の3人だけじゃなく、他の男子のいじめや、

女子の集団によるいじめもあった。

俺の携帯を取り上げて、携帯に付いているアニメキャラのキーホルダーを引きちぎりゴミ箱に捨てたり、

廊下を歩いていたら突然水をかけられたり、

好きでもない相手に俺の名でラブレターを書かれたり、

男子のように暴力ではなく精神的にいじめをしてくる女子はほんとに怖いと思う。

それでも、あと少しと自分を奮い立たせ耐えてきた...

それでも、人には限界がある…

あと少しと思うほど、まだまだこのいじめが続くのではないか...そういう感情が心の奥に積み重なっていく。

今まで未来に抱いてきた希望が

少しずつ...少しずつ不安や絶望に変わっていく...…

このいじめは終わらないのかもしれないと。

土曜日の卒業式は明後日に迫って来ている...

今日もいじめに耐えた。あとははもう帰るだけ、

俺の周りの生徒達は、楽しそうに卒業後の予定を話している。

俺が恨めしそうに見ていると1人の女子と目があう。

彼女は汚物を見るような目でこちらを見たあと

取り巻きの女子を連れて俺の方に寄ってきた。


「さっきから何見てんの?キモイんだけど...」


「もしかして恵美のこと狙ってんの?」


「うわ〜ないわ〜こんなオタクじゃ釣り合わないしww」


この好き勝手言ってくれている女子達は上から

「長瀬恵美」「鹿島夏帆」「谷口真子」

クラスの女子達をまとめている3人組で、それぞれ学校の有名人である。

恵美はモデル雑誌で表紙を飾るトップモデル、

夏帆は陸上で全国大会に出場、

真子は全国テストでトップ5に入る天才...

他にもこのクラスには、とても秀でた才能をもっている生徒は沢山いる。

バスケ部のエース「君塚明良」、サッカーの全国代表「遠藤和己」、

美術の展覧会でいくつもの賞をとっている「龍ケ崎美香」

他にも女優や俳優、アイドルなど沢山の有名人がいる。

その中で俺だけが何の取り柄もない一般人なんだから、いじめられるのは当たり前かもしれない

……でも!世間の皆様は思うだろう……

とても美人なモデル、アイドルや俳優...そんなスター達がいじめなんかするはずない...そう思うだろ?

実際自分もそう思っていたし...この高校に入るまではだけど...

うちの高校は一年生からのクラスのまま進級していく学校制度だ、担任も変わらない。

普通なら担任教師がいじめに気付き止めるはずだ...

普通ならだが……

だが、このクラスは教師までも普通じゃない...

教師がいじめに気付き俺に悩んでいる事があるか聞いてきた

ここまではおかしいところはどこもない、

「ここまでは」...だが、

俺がいじめを受けた事に気づいた教師は、

恵美達3人組に注意しに行った...けど、突然その翌日から教師もいじめに加わりはじめた

いじめの最中3人に聞かされた話では、担任教師を買収したらしい...


実は真子の親は資産家。そのおかげで真子の家は大金持ちだ。

その金を使い教師を買収したらしい、普通の教師なら金を受け取らずいじめをやめさせるはずなんだろうけど...

買収は成功。翌日から教師もいじめに加わり教師公認のいじめが始まった。

それから、今までこそこそと続けられてきたいじめは大胆さが増し、陰湿な嫌がらせから金をとったり物を壊されたりなどより酷いものに変わるのには、そう時間がかからなかった。


「さっきから黙ってないでなんか言ったらどうなの?あっ!もしかしてあなたみたいな家畜はもう口が聞けないのかしら?」


「……...」


「あははw恵美ったら言い過ぎ〜wでも反論しないあたりもう自覚してる?」


「そんなことは...」


「なに?」


「いや、何でもない...」


「男ならはっきりしなさいよ、そんなんだから女子にもこんなことされるんでしょ?」


そう言いながら俺の携帯を取り上げる

そして、勢いよく床に叩きつけた


「なっ!」


「あはははは!その顔凄いウケるww」


何度も何度も俺の携帯を踏み付ける


「っ!!」


携帯を取り返そうとするが夏帆と真子に止められる


「ねぇちょっと〜和己〜コイツが殴ろうとしてくるんだけど~」


この状況を見たら誰も信じないような嘘を


「へー、女子に手ぇ上げるんだ」


さも当たり前のように信じて...いや、嘘だと知っていながら信じたフリをして……

いつもこうだ、いじめに抵抗すると次から次へと敵が増えていく


「どうした〜何かあったのか~?」


「どうした?」


あっという間にクラスのほとんどが集まってしまった。

ここまで来たら何をされるかすぐわかる


「コイツ恵美達のこと殴ろうとしたんだぜ」


そう...ボコボコにされた後


「へ~もうすぐ卒業だからって調子のってんの?」


金やキーホルダー、アニメグッズなどすべて持っていかれるんだろう...


「やっちまおうぜ」


今までやられてきたことを思い出して考えていると

男子5.6人が集まってくる。

もう既に俺の携帯はボロボロになっている。

この前変えたばかりなのに...


「さーてキモオタくん?準備はいいよな?」


和己の一言で男子達は、俺のとこを殴り始めた


「おらおらおら!豚みたいに鳴けよ!」


「あと30分もったら見逃してやるよ」


「アハハハ、そんなのこいつには無理に決まってんじゃんw」


まったくだよ、30分なんてもつわけがない...

それでも殴られ続けることしかできないから、

必死に耐えた




■■■■■




気がつくと日が落ちて外は真っ暗になっていた。最近気絶ばかりしている気がする...

俺を殴っていた男子生徒達は飽きてしまったのかもういなかった。

ただ殴られることしかできない自分に、俺のことを見下しいじめてくるあいつらもすべて憎い...

今日もいじめられた、明日もいじめられると思う...

それでも…耐えるしか自分に出来ることはない事が本当に悔しい。

いつか大人になったらあいつらを見返してやれるくらい偉くなって仕返ししてやりたい。

まぁ無理だと思うけどね...

小説とかによくある異世界転生とかしたら、魔王にでもなって、あいつら全員まとめて絶望の奥底に沈めてやりたいな...







初めての後書きです。

文章からわかると思いますが、小説を書くのは初めてです!

まだまだ未熟者ですが上達するまで気長に読んでもらいたいです。

小説に対する意見、間違いの指摘等してくれるとありがたいです。

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