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自分の日常

はじめまして、こんにちは。

この小説の主人公の目標は、

「復讐を終え、スローライフを送ること」です。

初めて書く小説なので文章や表現が変なところがあると思います。そんな時は、disらずに優しく教えてください。僕は豆腐メンタルなのでw

できればすぐに見放さず、気長に読んでいただけると嬉しいです。

では、本編へどうぞ

屋敷の一室、テーブルを囲んで並べられている椅子のひとつに腰掛けた1人の青年が白紙の本を机の上に置いて、頭を抱え悩んでいた。


「うーん...物語の書き始めは大変だな...しかもそれが自分の物語ともなると...なんか小っ恥ずかしいな」


青年はしばらく悩んだあと、何か思いついたのか納得した様子で頷き、ペンを手に取った。


「そうだ、あの頃から書き始めよう...一生忘れることのない、大切な思い出の始まりから……」




...

……

桜が咲き始める季節...

寒さがまだ残りこれから暖かくなり始める頃...


桜のつぼみのように縮こまり2人の男子生徒に

囲まれ殴られている1人の生徒がいた...


■■■■■


皆さんこんにちは、突然ですが俺「桐島誠真」はクラスメイト全員にいじめられています。

勉強ができない。運動ができない。ゲームオタク。

この3つの要素から中学校の頃からいじめられてるんです。

いじめから逃げるように勉強に没頭し、有名な高校に進学し、クラスのいじめっ子達から開放れたと思ったら、まさかいじめっ子の中心メンバーと同じ高校。

そこから新しいクラスメイト達に俺の事が広がるのは大した時間はかからず、挙句の果てに根も葉もない噂も囁かれあっという間にいじめの対象になってしまいました。

中学の頃は男子数人のいじめだったんだけど、高校に上がってからクラス全員からいじめられるようになってしまい、高校に上がってから3年間いじめが続いています。


特に中学から同じ学校の男子3人のいじめがひどく、

カツアゲの他にも暴力、物を隠されたり落書きを書かれたり嘘を教えられたり...

高校3年間受けてきたから、金額とかが凄いことになってます。


カツアゲで取られた金額は、中学の頃からの合計でつい最近60万を越えました。

いじめによる暴力での骨折の回数は4回。

1回の骨折が治るのに3ヶ月程かかるから、

だいたい1年分くらい無駄にしてる計算になります...


そんな俺を読者の皆さんは哀れむでしょう。

でも!そんな慰めの気持ちなど必要ない!

それに、哀れむなら助けてくれ!!マジで!!

...っと、失礼。つい言葉が悪くなってしまった。

まぁ、もうめんどくさくなったから、次からは敬語をやめて普通に話そう

...えっと、どこまで話したかな?

そうそう、なぜ慰めの気持ちがいらないのかだっけ?

なぜなら、そんないじめもあと一週間で終わるからだ。

ちなみに今日は月曜日、卒業式は土曜日だ。

あと一週間だから頑張ろう、と自分を奮い立たせようとしていると声をかけられた。

誰かと思い振り向くと、いじめっ子「工藤海斗」と「亜寿馬真白」だった。

こいつらは、俺を中学校の頃からいじめている3人の内の2人だ。


「なぁなぁ、ちょっと金貸してくんない?5千円」


「やだよ。この前貸した8千円だってまだ返してくれてないじゃないか。その前の1万円も」


「いいから貸せよ。どうせくだらない事に使うんだろ?」


「君達だってゲームに使うんだろ?」


「うっせーな、速く貸せよ」


「お前最近しゃしゃってんな、ちょっと体育館裏来いよ」


2人はそういいながら俺の事を無理やり引っ張って行った。


「……よし、誰も居ないな」


誰も居ない事を確認すると突然殴り始めた。


「さっさと金出せよクソオタク」


「運動神経最悪、勉強もできないお前の金を

くだらないゲームに使う前に俺達が使ってやると言ってるんだありがたく思えよw」


「ほらほらほら、出さないとどんどん強くなるよ~」


2人はさっきより強く殴ってきた


「……っ、嫌だ!」


「しょうがねぇ、あいつも呼ぶか...」


そういいながら真白は携帯をいじり始めた。

1通りの操作が終わったのかこちらを向くと


「和己も来るから」


と言ってまた俺の事を殴り始めた。

「和己」とは、表向きはクラスのまとめ役で人気者だ。

だが、裏では常に人の事を見下していて、俺の事を中学生の頃からいじめている生徒の1人だ。

3、4分経つと和己がやって来て2人に加わり3人がかりで殴ってきた。


「もういいや...財布ごともらうから」


「は?」


そう言って俺のポケットから無理やり財布を奪う。


「っ、返せよ!」


「あぁ?うるせぇよ」


俺の抵抗する態度が気に入らないのか、3人は俺のことをまた殴り始めた。


「痛っ……ぐぇ...ゲホッ…がはっ」


う...やばい...意識がボーっとしてきた…


虚ろな意識のまま、3人の顔を睨んで歯を食い縛って耐えた。

そんな努力も意味はなく、顔面に最後の一撃をくらって気絶した。





「…………ん...」


気がつくと20分程たっていた。昼休みの終了時刻ギリギリだ。

もうすぐ終わるとわかっていても悔しくて涙が止まらない。周りを見ると一枚の紙が落ちていた。



「今日はありがとね〜誠真く~んw


このお金は俺達が有意義に使使います


安心しておやすみ~バイバ~イ」


誠真君の親友 「工藤海斗」「亜寿馬真白」「遠藤和己」より



と書かれていた。

……ちくしょう!いつか絶対仕返ししてやる...

何が親友だよ!人の財布を奪うやつらが親友なわけないだろう!ていうか、有意義にってどうせゲームだろ!

なんで...どうして...俺だけがこんな目に遭うんだ…

確かに俺はオタクだけど、見た目は普通の高校生、髪色も目の色も黒、ガリでもデブでもない本当にただの高校生のはずなのに...

なのになんでこんなにいじめられるんだろう....

痛む体を無理やり動かして教室に戻る。

教室のドアを開けると談笑していたクラスの生徒達が一斉に黙りこちらを見た。

ヒソヒソと話し声が聞こえてくる



「アイツまだ学校に来てるの?この前委員長に学校来るなって言われてたのに...」


「あっ知ってる~wwその時のアイツの顔凄かったんだよww」


「いい加減皆に嫌われてんの気付けよ...」


「あのクソオタクと同じ空気吸いたくないわぁ」


ほんと好き勝手言ってくれるよ...こんないじめをうけもうすぐ6年か……

でも!あと一週間耐えれば高校卒業!

もういじめられることは無いんだ!!


あと一週間...あと一週間とまるで自己暗示をかけるように心の中で呟きながら席につくと周りのからまた話し声が聞こえた


「アイツなんか言ってるぞ...キモイ」


「ほんとだ...キモイ...」


自分でも気が付かずに声に出していたらしい...

俺はキモくない!

もう速く帰りたい気持ちでいっぱいの俺は耳を塞いで机に突っ伏した。

耳を塞いでいるはずなのに笑い声が聞こえてくる...




■■■■■




授業を終え帰宅した俺はこれからのことを考えてていた

いじめがなくなったらどんなに楽しいだろうとか、

お金を貯めて誰に取られることなく好きなことに使いたいとか。

好きな本を読んで友達と仲良く出掛けたり話したり...

そんな当たり前...でも自分にとっては羨ましい日常を願いながら、一週間後にやってくる日常に希望を抱いて眠ることにした。

いじめはまだ続く...







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