「異世界創造神は女子高生」のあらすじ
「ホームレス王子」の前のお話。「異世界創造神は女子高生」を読んでない方向けのあらすじです。
前作をお読みの方は読まずにこのまま次のページからどうぞ。
ネタバレしたくない、前作から読んでみたいという方は、回れ右して、こちらをどうぞ。
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前作は長過ぎて読むのが面倒。でも「ホームレス王子」は読んでみたいという方は、こちらのあらすじで、最低限のお話をご覧ください。
藤島明16歳。趣味はネット小説を書く事。それ以外ごく普通の女子高生。ある日目が覚めたら異世界の聖マルグリット王国にいて、「創造神様」と崇め立てられていた。
何故? と思ったら、そこは、自分が書いた小説の中だった。確かに自分が書いた小説の中なら「創造神」かもしれないが、特殊スキルは0。助けてくれと言われても困ってしまう。
しかも自分が書いた事と同じ世界のはずなのに、小説の中にはなかった「大災害」とよばれる謎現象。人が、物が、ある日突然、消失する。文房具一つから、村一つまで。世界中を震撼させるこの未曾有の危機を救えと言われましても……。
小説ではヒロインの相手役として描いた、聖マルグリット王国の俺様美形王子アルフレッド・ユズルハ(通称:アル)に迫られたり、創造神を疑われ試されたり、心落ちつく暇もない……。そんな中ひょっこり現れた碧海帝国の王子エドガー・フォン(通称:エド)というイケメン王子。あれ? 日本に良く似た碧海帝国ってなにそれ? 私、そんな国を小説に書いてないよ?
自分の小説にない国、登場しない人物の出現。帝国に「大災害」を終わらせるヒントがあるのでは? と考えた明。状況を打破すべく聖マルグリット王国の王と、碧海帝国の皇帝と交渉。何とか帝国行きの承諾を得る。ついでにアルもむりやり連れて、聖マルグリット王国から碧海帝国への長い旅路へ。旅のお供にエドの侍従の健気系ショタ少年・朱里も連れて……。
エドに喧嘩を売るアル、アルに怒る朱里、無視を決め込むエドと、仲がよいとは言えない三人と旅をする明。
敵に襲撃されたり、裏切られたり、色々困難に会いつつも、旅を重ねるうちに親しくなって行く仲間達。
ついに帝国へとたどり着き、帝国皇帝に謁見。そこで語られる衝撃の事実。碧海帝国は、異世界からやってきた夫婦が作り出した国だったのだ。しかも夫婦と一緒に「家」ごと異世界召還され、「始原の家」と呼ばれた家は数百年たっても変わる事なく、帝国内で隠されて存在した。
「始原の家」に案内されると、そこは日本の何処にでもありそうな一戸建ての家。ガス、水道、電気などインフラはなぜか使用可能……そしてネット環境さえも現代日本と繋がっていた。
ネット環境を手に入れた明は、小説を書き換えた人間と、物語書きによって勝負する事に。しかし、明が書き終わる前に、最悪のバッドエンドで小説を終わらせられてしまった。
それは大切なアルが「大災害」で消失し、嘆き悲しむ1日を永遠に繰り返すという、無限ループエンド。しかもループしても記憶を保持できるのは明だけで、他の人間はループしている事実さえも知らないのだった。
同じ1日を繰り返すループ地獄の中で、「小説の中に居続ける限り勝てない」と気づき、日本へ帰る事を決意。その方法を思いつくも、たった1日では、皆に別れを告げる時間さえもない事に苦悩する。
そして明は皆の記憶が消えたとしても、自己満足であっても、皆に別れを告げようと決めた。
同じ1日を繰り返しながら、1人1人と別れを告げ、最後にエドへ別れを告げた時、思いもよらぬ返事をもらう。
「明は帰らなければいけない。それなら私が明と一緒にそちらの世界に行く事はできるか? できたならこれからも一緒だろう」
愛する明のために、全てを捨てて、異世界・日本へ行く事を決意したエド。
「私は変わらない。例え忘れたとしても、もう一度明からこの話を聞いたなら同じ事を言う。だから気にするな。私を連れて行ってくれ」
その気持ちに感動した明はエドを連れて日本に帰る事を決めた。
またやって来た同じ1日。エドに説明する時間もなく、飛び起きてタイムリミットまで必死に書き込む明。そしてついに日本への帰還をとげる。
……異世界の王子様をお持ち帰りして。