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短歌「足跡」  作者: 金子よしふみ


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些細なことですが

帰宅してうがい手洗い洗面所口の脇には歯磨き粉残る


寝ぐせは鏡にしか映らない水をつけても自己主張強い


仕舞う時柔軟剤の匂いするルームウェアもすぐ我の匂い


油落ちしていなかったヌルヌルのカレー皿をもう一度洗う


口が開く鮮魚コーナー釘付けのいかつい値段アワビの刺身


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