66/1209
換喩 その3
靴擦れに渋い顔し絆創膏どこにあるのか探し出さなきゃ
履き慣れるそれまでじっと我慢する革靴のかかとわざと踏んで
冴え返り強風の朝土筆あるあおられようが土筆は土筆
花粉やら黄砂でマスク外せない晴れ渡ったらマスク放って
フリースの下にダウンベストも必要な冴え返りの日明日は二十度
ああそうか腰の痛みをこらえていた軟膏塗ってベルトもすれば
外してはレンズの汚れこれほどか磨くみたいに拭いてかける眼鏡
わずかでも天気予報に逆らって太陽が出るランニングシューズ履く
冬コートそろそろ片すかいや待てよそう焦らずも天気予報見て
桜花ひとひらさらり花弁が舞い落ちたとてそれも桜よ
