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中 その2
部屋の中鳥のさえずり右左飛んで行けぬか翼があれば
採血の針の痛みは一瞬でこんな色したものが吾が中に
朝ぼらけ目覚めて閉じて時間経つ夢は中断覚えているなぜ
網戸から涼しい風が入って来て筋トレ途中も息吹き返す
空のポスト夢の途中さどこを見るすくっと立っていざ突き進む
ゆるやかな秋の日差しに変わりつつ夏の背中の雰囲気がある
起床までうつらうつらと身をよじる夢の中でのその夢らしさに
手を伸ばし背中を掻いて治まって一人の手を見る窓からの風
夢の中暗号のようなフレーズが何度も浮かぶ夢へ忘れる
秋の日に熟睡しても日中に睡魔が波のようにして来る
雨の日はランニングを中止して室内トレで時間を使う




