46/1190
恋 その6
繰り返すタイムリープしたように似たような別れ何度で悟る?
秘匿する口に出せない想いこの詩形に思わずあふれてしまった
秋風の冷たさ知らすこの声も汝の常夜には寒さなどなき
ほじりだす歯間ブラシでふと気づく断片に褪せた君との思い出
羽衣の羽を広げて届くなら今から求めんその幻を
二重の虹がかかる空だから君をしぞ想う雨で隠せよ
食ってるさ麻婆豆腐やハンバーグ君がいなくて味がないんだ
夕陽さす朝顔にも影できる朝陽の時には気付かぬことも
海を経る旅人のように海を経て改札口の君の微笑み
君の名を呟いてすぐ塗り潰す色彩のゼロにならない宛名




