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持 その1
しっぽりと持ち味消してたたかれてつくろいほどけた恋の苦い酒
白い日で夢から覚めて思い出せずこの気持ちはきっといい夢
メモを持ち買い物へ行き帰っては値段を見とくことを忘れていた
蛍光灯その明るさにしみじみと気持ちもめくれて光るような
夢を見た移動がしんどい夢だった今の気持ちを反映しているのか
高らかに歌でも歌えそんな気が起こればふさぐこんな気持ちも
カレンダープロパンガスの交換時スタッフ持ち込む年の瀬近し
朝起きて車に積もった雪を見るスノーブラシ持ち深いため息
ハート型チョコレート食むお気持ちは形でなくてすでに伝わる
スタンドを発現させる心持ちなれたらいいなまどろみながら
腰が病む荷物持ち上げギシギシと余裕はいつも後悔になる
晴れ晴れの気持ちになれず丸くなる放映しないプラネタリウム
五月晴れ保険証券届いては安堵の気持ち封書にしまいつつ




