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足 その2
五月でも肌寒い日はファンヒーターつけて裸足のつま先ぬくし
図書館へ行かなくなったコロナ禍が過ぎてもどうも足遠ざかり
当たりつけホームセンター歩いては足元の商品見過ごしていて
秋晴れの回覧板を持って行く足取り軽く観光バス過ぐ
秋晴れの少しの散歩曇っては速足になるポツリが来ないか
買い物へポツリポツリと降り出して気にせずとも早足になる
北風に逆らうように歩いて行く耳鳴りはしてただこの足で
神棚の榊の水を入れ替える台に上る裸足の冷たさ
冬晴れの年末買い物足取りは軽やかステップカゴはずっしり
強風に押し出されそう足に力今は負けまい一歩踏み出す




