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コーヒー その3
眠気有夢見のせいかはっきりとしないまどろみコーヒーを飲む
欠伸してコーヒー飲んで欠伸無しただ目をつむる一瞬寝落ち
今日だけでもう四杯目のコーヒーよ残暑厳しく喉が渇いて
グビッとなるぬるいコーヒー口にして九月の青い空を見上げて
朝食を摂らずに十時過ぎになり小腹が鳴ってコーヒー飲んで
今朝からはホットコーヒー湯気揺らぐ秋の入り口もうここに来る
秋の日のピアノの調べうっとりとホットコーヒー啜って吐息
雨弾くタイヤの音を聞きながらホットコーヒー一人息吐く
秋晴れが眩しすぎては目を閉じるホットコーヒー味わうように
コーヒーの香りが寒い空気より鼻腔に届くぬくい気になる
コーヒーでこの身温め息をする血潮になって一人静かに




