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ソイラテは抽象歌その3
ソイラテを両手で包んで啜ると滑らかさかなその奥の苦み
歯間ブラシすると歯間に風通る挟まっていたもの気にも留めずに
句を作るおにぎりぎゅっと握ったら硬くて食えぬふわっと握ろう
「好きなことやった者勝ち」旧友が逝き思い出すやら踏み出せないやら
豆乳のココアを混ぜるスプーンに絡む上澄み苦い気がする
レトロなセピアな秋晴れの朝ソイラテの苦い読み返すメール
本棚を片して開く文庫には高二の頃の赤い傍線
これがいい ええこれがいい そうしよう そんな気持ちで選べるのなら
アラームを止めてむっくり起き上がる夢は中断続きは現
毎朝のルーティーンはソイラテで今日はなんだかカフェラテがいい