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スサノオ その1
スサノオを演じた縁か波が出る詩にもならない詠むこの声の
高三の文化祭での配役がスサノオだった結社に入らない
社から見渡す海の広さかな統べる気分で高笑いす
牛肉を値引きシールでカゴに入れる煎じはせんがスサノオの血
スサノオはダイエットなぞ気にしまい検査結果は破ろうか
「あこがれは執権北条泰時です」んなこと言ってりゃ遠い転生
あわよくば爪の垢でも煎じればスサノオの威勢想いを詠める
告るまであざとい策が思いつくいつになったらスサノオの道
告ろうか酒の勢いその後で剣を残すオロチになっても
気をつけろスサノオ名乗る優男釣った魚に餌をやらぬぞ
縁あった君はクシナダとは呼ばないが今こそ誓おう八重垣の家




