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ペダルこぐ その4
彼岸入り横殴りの風雨受けそれでも経の一つも読む
悩む時心が呼吸しない時胸を広げて空を見上げる
五月晴れハンドル握るスピードよりペダルをこいで頬伝う風
今日もまたとうがきの木の切り株に感謝をこめて合掌をする
白峰を仰いで額の汗ぬぐいコート手に掛け歩み再開
日夜とも首振り続ける扇風機真似は出来ない奉仕の姿
ことごとく本領発揮の雨男デイバッグには折り畳み傘
悩んだり煮詰まったりになった時思い出すのは母の説教
今回で何度目だろう深呼吸短気は損気と自戒をするのは
風呂入る便座に座るリラックス天啓のようなアイディアが浮かぶ




