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ペダルこぐ その2
この言葉あの言葉ではどうだろう受験業界で育まれた
生徒からもらったはなむけの手紙は十二支過ぎても我が宝物
棺桶に何を入れるか考えて浮かんできたのは生徒の手紙
万葉の詩を噛んでは映じてく時を隔てぬ想いの重み
幾首かの和歌を音読み千年の時空の彼方に思いを馳せる
いにしえの偉人の名言繰返し読んでは自分の気持ち鼓舞する
本開き文字の砂漠を駆け巡り珠玉の一言したためる
面倒と思った時こそ辞書開く怠け心に一喝をして
諳んじる真言の意味調べれば気持ちを乗せての語気が強まる
ニーチェ読み頭の体操終らせて賢治で心のストレッチをする




