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座椅子 その3
運動後どっこらしょっと座椅子へともたれてすぐにうつらうつらと
目をつむる座椅子に埋もれ目を開く渦巻く胸の内の苦しさ
冬曇り座椅子から見るまぶしさに立てない今をぐっとこらえて
昼過ぎて座椅子で午睡目が覚めて強張る背中伸び一つして
まばたきし座椅子に埋もれ息漏れる体育座りの丸い背なか
座椅子から発信するはこの詩よ身体が感じる空気重力
午後一のうつらうつらの座椅子では瞬時の寝落ちビクッと起きる
座椅子にて瞑想もどきの黙考は突然ひらめくキーワードを
ちょくちょく姿勢を変える座椅子にて腰のはりやら急な眠気や
あくびしてまぶたはゆるく落ちかける午後のひと時座椅子に埋もれ




