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花 その1
梅こそは花の際立つあでやかさ寒さの中のそのあでやかさ
盆飾る生花の色や香りやら線香揺れる天へ夢へ
お彼岸の墓参り用の花を買う玄関に準備香り広まる
生花店お盆の花を注文す七月入ったばかりでも早すぎず
年々とお盆の花の注文は早くなると言う生花店主の汗
姉からの花代預かり祖父の命日小菊を買って線香を灯す
花作るお墓に供える花束を輪ゴムで止める明日は迎え
注文の時間に生花店に行くまだできてない盆の繁盛
花求め車走らすスーパーに「市場が休み」の文字を見つける
秋彼岸お店に花は売り切れで何軒か巡りようやく購入
もう明日は月命日に花変えて色とりどりの菊が並んで
仏花を替えて小菊の漂いてひそやかな仏間一人手を合わす




