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青春と白髪
春のような晴れて外出空の青春のようではない風は冷たい
Ⅹのトレンド見て漫画買う遥かなる青春のうずき
ラジオから懐かしい曲飛んで行くタイムリープの青春時代へ
青春に戻って受験の夢を見た肩が重いな夢ならもっと
秋のない時代に今やなってきた鏡の白髪独り身の夜
鏡にはほうれい線が浮かんでいる浮かれないのは白髪の私
新聞の集金来ては一月の速さを知りて白髪を見る
視線のレンズについた白髪吹くぼやける裸眼メガネを拭いて
新年度ごみ収集のカレンダー壁にかけては白髪を摘まむ
亡き父の一周忌の打ち合わせ姉と相談白髪が光る




