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スサノオは「偏想い」しない その2
そうなのか私を食らうかジョロウグモそれでもいいかなあなたに会えて
ジレンマに身をゆだねろよヤマアラシその痛みこそ真の想い
喉笛を割いてそれから指を折れできぬからこそ歌になる恋
さあ突けよ矛盾の矛ならこんな心盾なんかよりたやすいはず
この恋が白い紙なら引き裂いて丸めてしまえる指先を切る
玉の緒と結び付けるか赤い糸切ったこの身の血で染めて
君が頬ずりする犬にこう、なんだ メラメラとする心のマグマ
六条御息所がドン引きする俺のヤキモチ「え、そんなことで?」
朝昼晩般若心経声に出すほうっておいたらとり憑きに行く
線香の煙が今朝はしみたなあとり憑いたのかとり憑かれまい




