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短歌「足跡」  作者: 金子よしふみ


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寝室

日をまたぐ時間に爺の寝室へ様子を確認それから床へ


甚平がつり下がっている寝室の暖房暖か一月が終わる


冴え返り動画親しむ寝室はファンヒーター点く胡坐かきつつ


風呂上り乳液つけてひと時の寝室へ行く頬の寒々


正座してアーカイブ聞く寝室の布団は膝にBGMへ


風呂を出て温い体のまま寝室でネットを見るは小さな幸せ


真夜中にトイレに起きて寝室の戸を閉める忘れ寝ぼけまなこだ


寝室に二つ転がる箱ティッシュ昨夜はそんな酔ってないはず


寝ぼけてはトイレのスリッパ寝室の前に揃って頭を掻いて


寝室で夜に飲みつつ動画見るぼんやり眼眠る頃合い


寝室の前にトイレのスリッパが確かに昨日は飲み過ぎた気が


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