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短歌「足跡」  作者: 金子よしふみ


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こみあげて涙目になり嘔吐する額に手を当て小首傾げる


録りためたドラマを消化倍速で再生しては音立てずお茶


精霊を空気の中に見出してそっと手を伸ばし胸の熱さよ


寒風を耐え忍びつつランニング徐々に熱帯びじんわりと汗


ソイラテが胃に落ちているこの熱は震えた身体ほっと息する


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