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雑詠 その23
いつの間に汚れのついたメガネ拭くくっきりとしたクリアな世界
秋晴れがくもりになった反比例何をするにも気合を入れる
それは嘘淋しいなんて今更よ自分で選び今になっている
秋晴れに「Englishman in New York」ラジオと熱いほうじ茶
額に手熱はどうやらないようだけだるいのはきっと秋の曇り空
酔い深くどうも聞きたい歌謡曲秋のわびしさそそのかされて
傘の骨いつの間にやら曲がってた風雨に吾より耐えた証よ
やっぱりホテルのベッドもいいけれど慣れ親しんだ布団の心地
チラシ見る特売タマゴ週ごとに値上がりしている財布を見つめる
日常は凸凹していてその起伏三十一文字へ変換していく




