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ソイラテは抽象歌
雪晴れのふんわり消える白い息曇って消えぬ白い息かな
扇風機回したままで寝に入る風にさらされる真夜中の一人
雪降れば雪が積もって土隠れぬくい日になり土は現る
意地っ張り紅茶が苦手と言えばいいレアチーズケーキにほうじ茶合わせ
ソイラテの息も見えない小春日の水平線に海鳥が飛ぶ
秋の色緑は一夜赤になる黄色が最近少ない気がする
見なくとも夏は終わった波の音風に揺らめく秋の時化気味
今年も花火は中止花火があった日ごろが花火のように
午後十時停電の夜の静けさにランタン点ける白い息消える
晴れていても昨日の嵐の時化る海船は出られず行きたいとしても




