猫は環境変化に非常に弱い生き物です~ねこホーダイは許されない。怒りのエッセイ~
こんにちは、怒りに震えるふとんねこです。
はじめましての方ははじめまして。最近エッセイから離れていたので、はじめましてな方も増えたかなと思いますのでご挨拶。
今回のお話はタイトルの通り。
最悪な「命のサブスク」について、情報を拡散しようと思い、久々に筆を執りました。
さっきTwitterで「ねこホーダイ」なるものに関する批判的な話題を目にしました。その内容に「嘘だろ」と思って調べてみれば、ゾッとする話が見えてきました。
猫の定額サブスク。
厳しい審査やトライアル期間もなし、保護猫を貰うのも無料、手放すのも無料。会員制サブスクサービス。
高齢者や単身者が現状の保護猫譲渡では猫を飼うのが難しいので、本来彼らが負うべき猫の命に対する責任をこのサブスクを行う会社が負う、とのこと。
ふざけるな。
調べてみて、まず出た言葉がこれでした。
これを読んでいる皆さん、猫が環境変化に非常に弱い生き物であることをご存じですか?
我が家にも猫がいますが、彼は病院に行くために車に十数分乗るだけで数日ご飯を食べなくなります。
親族の家の猫はベッドが新しいものになっただけで定位置で寝なくなります。友人宅の猫は客人が来るだけで嘔吐。
これは猫の中では軽度なレベルです。同じ変化があったとき、病気を発症する子すらいるのが猫という生き物なのです。
そんな猫にとって「新しい家に行く」というのは大変なことです。
それを、厳しい審査も、その家と相性が良いかのトライアル期間もなく? 下手したら「この子懐いてくれない」なんて言ってたらい回しにされる可能性があるのに??
家に来て、すぐ懐いてくれる猫がいると思ったら大間違いです。比較的慣らしやすい子猫すら数日は警戒し通しですよ。
そして、その警戒し通し状態は猫にとって非常にストレスのかかる状況です。
同じように毎日周囲のものに警戒をし続けている野良猫の平均寿命は2~3年、あるいは3~4年と非常に短いです。
それは危険が沢山あり、食餌も十分でない、という理由以外に熟睡ができないから、というのもあります。
それから、保護猫譲渡の審査に関して。
確かに、このサブスクを作った会社の言う通り、高齢者や単身者は譲渡審査に引っ掛かって猫を飼うことが難しいです。
でもそれは当たり前です。
まず高齢者。
猫を飼っている間に亡くなる可能性があります。遺族がいたとして、彼らが猫を引き取って飼ってくれる確証はありません。
また、適切な飼育環境を猫に与えられない可能性も危惧されます。認知症、その他疾患。猫が安全で健康に生きられるかは賭けです。
そして単身者。
親族がいる高齢者より最悪な孤独死の危険があります。若者でも、突然死しない確証はありません。
他にも、家の外でその人が事故に遭ったら猫はどうなるでしょう。意識不明で、家に猫がいることを外部の人に伝えられなかったら?
親族等の後見人がいればOKのケースも勿論ありますが。
また、男性の単身者をそもそもNGとしている保護団体もありますね。
調べたところこの条件は団体によりけりなのですが、そういう条件を設けているところでは、やはり動物虐待を不安視する意見からなる条件のようです。
男女関係なく虐待するクソは数多いるんですがもしや男性の方が多いのでしょうか。
動物虐待する奴はクソ。
……これ以上この話題に触れていると規制音が鳴り響くエッセイになってしまうので、ここらで止めまして。
上記のような理由によって、高齢者や単身者は譲渡審査に通れないことが多いのです。
でもこれ、当たり前ですよね?
譲渡されるのは可愛いぬいぐるみじゃないんですよ。本物の命なんです。あったかくて、やわらかくて、よわい、そんな命。
それを、本当に、審査なしで人に渡して大丈夫ですか?
そんなこと、していいんですか?
世の中には、子犬が大きくなったからと捨てる人がいます。
世の中には、猫が懐かないからと捨てる人がいます。
会員制サブスクとして、猫たちが、そういう人たちに野外に捨てられる危険性が低いことは評価しましょう。
でもそもそも、そういう人たちのところへ猫をやらないようにしてもらえませんか?
責任を会社が負えばいい、なんて最悪の発想です。
命単体に関してはそれで責任が負えるとしても、その子たちの心に対して、責任を負っていると言えますか??
猫は、一つの命であると同時に、心ある生き物なのですよ。
ねこホーダイを知って喜んだ方、浅はかな思考を恥じてください。
ねこホーダイなんていう、ふざけたサービスを作った方、その愚かさを永遠に許されないと思ってください。
命には責任を。心にも責任を。
その当たり前をすっ飛ばして、いいとこ取りをしようとする人間はクソです。本当に、心底クソです、軽蔑します。
ついでに言っておきますが、猫は、環境変化に非常に弱い生き物であり、ところ構わず突然嘔吐する「吐く生き物」であり、時にう◯こを尻穴に挟んだまま部屋を駆け抜けどこかにブツを落とす生き物であり、気が向かなければ一緒に遊んでくれない生き物であり、気に食わなければ飯も食わねぇ生意気な生き物です。
更に言えば病気になりやすく、特に腎臓などはほぼ全ての猫が壊すと言っても過言ではありません。猫の一生には大学院の学費と同じくらいのお金がかかります。しかしそれも平均なので、繊細で気難しい子ならもっとかかることが予想されます。でも「生きる」ってお金がかかることでしょう。これも「当たり前」です。
猫を飼う、という言葉には、上記のこれらに加えて他の諸々の「大変」も一緒に背負い込んで一生面倒見る、という意味がこもっていることを忘れないでください。
以上、ねこホーダイなる最悪なサブスクサービスを目にした猫好きエッセイストの怒りのエッセイでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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