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愉快痛快Bassパート!!  作者: 雨黄金
5/8

浜南編

浜崎南高校との合同練習編です。

3ヶ月目に突っ込もうと思っていましたが、量が多いので諦めました。

どうぞお楽しみください。

「浜南、チューバパートのナスです。もちろん、ナスは、

 あだ名ですよ。今、2年生です。」

 浜崎南高校に到着し、点呼を取ったあと、パート練習が始まった。

 浜南のパート分けは、チューバとユーフォニアムとが一緒で梅山とは、少し違った。

「ユーフォの3年生、フィーです。ナスと同様、あだ名で

 す。うちは、全員にあだ名をつける習慣があって…。こ

 んな感じに変なあだ名がついてます。」 

 へえ~。まだ3年生がいるんだ〜。うちは、私たちが、入部する前に引退していたからな〜。なんか…いいなぁ。

「そういうことなので、皆さんにも、今日限定のあだ名をつ

 けたいと思います!!!!」

 ナス先輩が言った。ま・じ・で?






 ―数分後―

「発表します!えーと……、皐月ちゃんは、たくちゃん。理由は、好きな食べ物がたくわんだからです。」

 なるほど、そんな単純な感じなんだ。

「続いて、秋音ちゃん。えーと秋音ちゃんは…、メンマ!理

 由は、たくちゃんと同じく好きな食べ物がラーメンだか 

 らです。」

 そんなこんなで私のあだ名は、メンマで決まってしまった。

「じゃあ、今からパート練習します。」

『はいっ!』




 ……きっつー。

 パート練習が始まって少ししたら、すぐ合奏の時間になった。

 そして!この浜南は!移動で走るのだ!正確には小走りだが、チューバと譜面台とチューバ椅子を持って小走りは、キツイ、危ない、効率悪い?の3コンボだ。

「では、合奏を始めます。」

 浜南の部長が言った。

『はいっ!』

「………はぁ〜い…。」

 


 今日、合奏する曲は、今年のコンクールの課題曲。浜南も梅山も同じ、Ⅲ番を選んでいる。この曲は今年一番人気の曲らしい。

「ではまず始めに皆さんの音を教えていただきたいわ~。」

 浜南のコーチの先生が、言った。

「………いきますよ〜、1,2,3,4!」



 うぅ、この曲苦手なんだよね。しかもナス先輩スゴい音量で…、私いらないんじゃ…。

 まぁ、目立たないから、気ままに吹けばいっか。



「……なるほど。」

 一曲吹き終わって浜南の先生が言った。

「もっと、全体の音を聴いてくださいね。でも音の処理はこ

 のままきれいに処理して下さい。あぁ、時間がないのが

 惜しいです。もう一回でラストになってしまうので集中し

 て。」

 もうそんな時間だったのか~。

「いきますよ!1,2,3,4!」




「お疲れさまでした。」

『お疲れさまでした。』

 やっと終わった〜。辛い。疲れた。片付けだるい。

 早く帰りたい。

「では、浜南に来てくれたお礼に一曲演奏をプレゼントし

 ます。浜南生は準備して。」

『はいっ!』

 へっ?帰れるんじゃ…。

「心をこめて演奏します。聞いてください。」

 その曲は、静かに始まった。でも……、

 待て待て待て待て!この曲は。私達がこの間1年生だけで練習して、来週、先輩方に発表するつもりの曲では?

 嘘でしよ。こんな、1,2,3,年生揃っての演奏を見せられたあとじゃ、私達の成果が霞んでしまう。

 本っ当ーにやめてくれ……………。




『今日は浜南にお越し下さり本当にありがとうございまし

 た。』

 演奏が終わったあと、浜南生が言った。

「こちらこそ、ありがとうございました。」

『ありがとうございました。』

 あぁ、来週の発表が辛い。

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