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愉快痛快Bassパート!!  作者: 雨黄金
3/8

2ヶ月目

 部活になれ始め、さぁやるぞ!!!!って時にやってくるんだよなあ。テストって。

 ここ梅山高校は、意外と進学校で授業スピードが早く、課題も多い。そのためテスト一週間前から部活が休みになる。

「明日からテスト週間です。しっかり勉強と課題やってね。」

 と部長が一言。

「ヤバそうなら早めに言えよ。」

 とさらに顧問が一言。

 余計なお世話だよ。





 ―1週間後―

「終わった〜。」

 …終わった…。やばい。難しいすぎる。

 でも、どうにかなる……はず。



 あぁ~~!!!!!!切り替え!!今日からまた部活が始まる。夏のコンクールまでそんなに時間がないから少しでも練習がしたい。

「おう。テストどうだったか?一年は、始めてのテストだも

 んな。」

 と、音楽室にやってきた顧問が言った。

「まぁ、結果はどうであれお疲れ。

 そうだ。浜南との合同練習が決まったぞー。」

 えっ、浜南ってどこ?

「未来先輩、浜南ってどこですか?」

「えーとね…、浜南は、浜崎南高校ってどこなんだけど、吹

 奏楽部が結構強いんだよね~。」

 へぇ〜、そんなところと練習できるんだ~。

「ちなみに、浜南は俺の母校だ。十数年前に吹奏楽部員だったんだよ。レベルの高い学校だから、しっかり学べよ。」

 ふう〜ん、だから生物教師なのに吹部の顧問やってるんだ。

「あと来週から、2年生は修学旅行に行きます。その間の点

 呼係をサラと秋音にお願いします。よろしくね。」

 部長がさらっと怖いことを言っていた。

 このコミュ症に1年生二十数人の前で話せと?

 いやっ、無理無理無理無理無理無理!!!!!!!!!!

 無理!

「頑張ろうね!秋音ちゃん!」

 とサラちゃんが満面の笑みで私に言った。

 嗚呼、どうしたものか……。

「秋音ー!!私の留守中は頼んだぞ~!」

 うっ!菜々先輩までそんなこと言うかなぁ。 

「はあーい。」






「点呼しまーす!」

 サラちゃんの元気な声が響く。

 今日から2年生が修学旅行でいなくなり、1年生のみで活動する。さらに課題として1年生だけで合奏をしなくてはならない。しかも結構長い曲を、だ。

「おし、1年生。今日から3日でどこまでこの曲が進めれる

 かで、サマコンにこの曲1年のみでのせるか決めるから

 な。」

 サマコンとは、毎年梅山高校が夏に行っているコンサートのことだ。

 それの曲の中に1年生で吹くものがあるなんて…。

「始めるぞ~。あと先輩を泣かせるくらいの演奏にするぞ。」

 ……おぉ〜…。



 



「たっだいま~!!」

 菜々先輩の明るい声が聞こえる。

 2泊3日の修学旅行を終えて先輩方が帰ってきたのだ。

 この3日間は、思い出したくないほど辛かった…。

「おう。2年生は帰って来たばっかで悪いが、明日、浜南と

 の合同練習だからよろしく。」

 嘘でしよーーーーーー。



 ―翌日―

「おはようございます。今日は浜南との練習です。しっかり

 学んで帰りましょう」

『はいっ!』



『こんにちは!!』

 おぉっ!!声がスゴい。

 浜南についた途端、浜南生からスゴい挨拶を頂いた。

 めっちゃ元気…。

 ……………………あぁ、帰りたい…。

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